バレエは、体を動かすことで「形」を見せるもの。
どんな形を作りたいのかがわからずにやっているのは、本末転倒である。
とはいえ、完成系をわからずに「モヤモヤと」レッスンしているケースもあるだろう。
今日は、そんなあなたに「完成系認知術」をお伝えしようと思う。短い記事なので、お付き合いいただきたい。
ところで、現代は無料で世界中のダンサーの動画を見ることができる。とても便利な世の中だ。
習っているステップの完成系がわからなければ、そうしたもの(動画や写真)を活用してみよう。
何千回も見ることで、「こんな形が作りたいんだよ」と脳に叩き込むのだ!
その上で、本当に完成系が理解できているか、確認する方法をご紹介したい。
それは、過去「複写」を取り扱ったワークショップでも解説したが、【棒人間】を書いてみることである。
そして、どんな動きで構成されているかを、言葉で【書いて】みることである。
ここでは、こんなルールを設けたいと思う。
- ここでいう「完成系」とは、そのステップの中での動作の頂点であり、最も「魅せたい」形であること。
- 棒人間は、厳密さや、詳細な内容が欲しいのではなく、最も「簡素・簡潔」であること。
- 言葉で表す場合、バレエ用語を用いること。言葉を用いる際、レッスン序盤で出てくるものを優先すること。(*)
*例えば、支持脚がプリエしていることを表す際は「フォンデュ」ではなく、「プリエ」を用いる。
(プリエの方が、レッスンで先に登場するため)
では、実際にやってみよう。
お題は「シソンヌ・フェルメ」動きの頂点は、空中でのフォームとなる。
全く絵心のないわたくしのもので申し訳ないが、こんな感じになる。
では、言葉に起こしてみよう。
【脚のポジション】
▷後ろのグランバットマン
▷前のバットマン・タンジュ・ジュッテ
【腕のポジション】
▷奥側は、2番からのアロンジェ
▷鏡側は、アンオーからのアロンジェ
【その他】
ジャンプ・頭はエファッセのパターンを用いる
完成系を確認するときは、動画的思考では捉えない。
写真を撮った時のように、止まっている状態を捉えるのがポイント。
どんなステップも、ほとんどはバーに出てくるステップで説明がつく。
他の舞踊・ダンスにはない、バレエのわかりやすいところである。
バレエワークショップ
とにかく!グランパドゥシャ