取りこぼしがないか
確認する。
これっぽっちが
決定打になる。
序論:お付き合いいただきたい
こうしたタイトルは、反発や反感を持たれるかも知れない。
幼稚園で、一生懸命「お遊戯会」をしている子供達に、失礼なモノ言いかも知れない。
あなたに反発して欲しいわけではないし、幼稚園児に失礼を言いたいわけではない。
要は、「バレエという形式を守れているか」ということだ。
バレエは決して、ルールなしに動いていいものではない。
私たちには自由があるけれど、それは「法律」によって、ダメなものはダメと決められているからこそ、手に入れているものだ。
決まりも何もなく「皆さん好き勝手にやっていいですよ!」になったら、自由はない。
バレエも同じことで、守るべきを守らねければ、その先の自由はない。
”お遊戯会” に見えるということは、その時点で、バレエの形式から外れている可能性がある。
あなたは、きっと「お遊戯会」にはなっていないと思うが、今日は、少しばかりお付き合いいただきたい。
本論:先に習得したいパーツはココ!|大人のバレエ~基本編~
本論1:ここは「絶対」押さえよう!
大人が腕のバレエポジションをとるとき、まっさきに確認したいのは「肘の向き」である。
肘が落ちてしまう(=肘の向きが適切ではない)と、腹背部の緊張が抜け、弛んでしまいがちだ。
この辺りの指摘を受ける場合も、肘の向きが取れているかを確認してみるといいだろう。
筆者の記事でも、度々登場する話題ではあるが、改めて確認しよう。
はっきりわからなかった人は、ここで覚えよう!
[バレエのルールブック]
この3つのポジションでは、肘は「外側」を向く
・アンバー(ブラバ、プレパラシオン)
・アンナヴァン
・アンオー
このポジションでは、肘は「後ろ」を向く
・アラセゴン
3つのポジションで、肘が前や後ろを向いてしまうのはNG
アラセゴンで、肘が床の方を向いてしまうのもNG
大人に多い事例なので、定期的にチェックすると「癖になる前に」気づくことができる。
本論2:大人あるある「モッタイナイ・ポイント」
次は、大人あるあるとも言える「モッタイナイ・ポイント」にとりかかろう!
なにがモッタイナイかというと、「前腕(前腕)と手の関係」が崩れてしまっていることだ。
[確認しよう]
▶︎前腕…肘から手首の間の腕
次に位置をとっていこう。
[前腕と手のポジション]
①手首と肘裏の中央を線で結ぶ。
②線をまっすぐに揃え、中指をつなげる。
[NGの例]
A:手の位置が取れていない
B:前腕と手、いずれも位置が取れていない
前腕と手のラインが揃った状態が「バレエの基本ポジション」である。
このポジションが崩れると、
▶︎アンオーで指先が正面を指してしまう
▶︎アラセゴンで床を指してしまう
など、バレエとして学ぶべき「型」から外れてしまい、さらに、姿勢・立ち方が崩れる。
(特に、お腹が出やすい)
[崩れた形の例]
C:アンオーなのに、指先が正面を向いてしまった!
D:アラセゴンなのに、指先がぶら下がってしまった!
結論:いいことしかない!
大人に適切な腕のバレエポジションを取ることで、
・全身のアライメント、姿勢(立ち方)
・テクニックの安定
などに、良い影響を与え、よくない影響は排除することが可能になる。
[脳内バレエ]
①肘の向きをとる
②前腕と手をつなぐ
③ポールドブラでも崩れずに動かす
最初はぎこちなくても、だんだんと「自然に見える」ようになるので、最初から気にする必要はない。
一つずつ、確認してみよう。
まずは、プレパラシオンで
毎回取れるようにしよう!
●スタートアップとその先 〜前腕に注目〜●
→https://juncotomono.info/program/20210428-100minute-arms/