バレエ 1番・5番 タンジュ…基本動作に悩んでいる方へ

重要だけど、レッスンでは学べないこと。実は、たくさんあるんです。

ムーブメントや体の使い方の根源となる大切な部分。この記事では、とっても重要なことをお伝えします。

ケース1 バレエポジション

1番や5番といった基本の足のポジション。

脚=leg 全体で外側に回します。解剖学でいうところの“股関節の外旋”になるわけですが、バレエポジションを作る際には、ポイントがあります。

手順としては、骨盤のポジションをとる→脚回す→ポジションをとる

上手くいかない場合に多いのは、脚を回す際に骨盤が一緒に動いてしまって外旋にならないこと。

ここでマストなのは、骨盤と脚の独立。それによって、股関節よく動くようにすることです。

姿勢を空間で支えたり、寄りかからずに体を支えるパワーは必要ですが、動きを阻害する力を弛緩できると股関節よく動くようになります。

ケース2 タンジュなどの基本動作

これもケース1と似ている部分があります。

タンジュに脚を出すと、姿勢が崩れる(のけ反るお腹が出る、おしりが出る・割れるなど)場合、ケース1と同様、骨盤と脚の独立性がポイントになります。

その上で、動作の場合、骨盤含む上半身が動きに負けることなく姿勢を空間で支える力がつくと、基本動作のクオリティが上がります。

お腹や背中の筋肉で体を支えるです。

ただし、この場合に注目したいのは、動きを生み出す筋肉グループではなく、姿勢を支える筋肉グループです。

バレエダンサーのすらっとした立ち姿を体現する、まるでコルセットのような支える筋肉グループ*は、体の奥の方にあります。

奥の方にある筋は、力ずくでは働いてくれません。呼吸を活用し、リラックスした状態で、パワーを使うところ、弛緩するところメリハリをつくることが大切です。

参考 2025年11月12日開催;股関節の弛緩、体幹深層部へのアプローチ 

独立性を高めるためには?

例えばリカちゃん人形。胴体と関係なく、腕や脚が動きます。体のパーツが究極に独立すると、あのような状態になります。

独立性に欠けると、脚を動かせば、骨盤がタックしたりおしりが出たり、腕を動かすと反り腰になったり、肩が上がったり、1つなおすと他の部分が崩れるという悪循環に陥ります。

1つのことを改善したら、他がダメになるのではなく、1つずつ積み重ねるために、まずは独立性を高めた上で、バレエが踊りやすい体に体を繋げていきます。

動きだけではありません。体の独立性が高まれば、ストレッチやエクササイズの効果も高まります。

言い方を変えれば、レッスンやストレッチ、エクササイズの効果が出にくい根本原因は、独立性が足りないことに起因しているのです。

まずは、弛緩をしてみましょう。可動を阻害する筋肉硬直を取れば、自ずと可動域も独立性も高まります。

レッスンでは、適度な緊張感とリラックスを意識してやってみてくださいね!


*リセットワークは、姿勢を支える筋肉グループへのアプローチをするエクササイズです。
10月15日開催バレエワークショップ:リセットワーク

股関節の弛緩、体幹深層部へのアプローチ
2025年11月12日(水)19時20分〜21時10分

11月各プログラムのご紹介

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