今こそ「バレエ」へ:基本から学ぶ「ブリゼの方法」|大人のバレエ

 

今日は、いつもより難しいバレエ動作を取り上げよう。

 

まだ、習ったことのない場合は実際にやってみるときに備えて、[脳内バレエ] をしてみよう。

すでにやったことがある場合は、「しっかりと」頭の中を整理してから、脳内バレエをし、再チャレンジしてみるといいだろう。

 

今日、あなたにお伝えする方法は「大人が美しく見えやすく、かつ、動きやすい方法」だ。

これ以上、動きやすく美しくみえる方法はない。

 

さて、さっそく本題に入ろう!

 

 

今こそ「バレエ」へ:基本から学ぶ「ブリゼの方法」

卒業しよう!

今回取り上げるのは、”前進するタイプのブリゼ” である。

例に取り上げるのは、次の動作。

・プレパラシオン…左足前の第5ポジション、「2」の方向を向いている
・右脚を前に出し、移動するタイプのブブリゼ

 

●方向を表す番号を活用するので、こちらの記事であらかじめチェックしておくといいだろう。

上手なダンサーは、絶対に外さない!斜め45度|大人のバレエレッスン

このプレパレシオンからブリゼをする際、あなたはどの方向に脚を出しているだろうか。

[question]
①「2」の方向
②ヘソの前
③身体正中線の延長

ほとんどの場合、②と答えるだろう。

②と③に関しては、バーレッスンでのバットマン・タンジュ等でも、同様の脚の出し方をしているのだと思われる。

 

 

②の言い方というのは、前と言われているのに斜め前などに脚が出てしまう「入門者」に向けてのものであるから、一般的にいう「前」に脚が出せるならば、ここにこだわっているとバレエにならなくなる。

③全てここに足を出すスタイルもあるが、目的があるとき以外、大人には向かない。
正確に動くには、かのバリシニコフでさえ体型が変わったというほど、凄まじい筋力を求められるからである。

 

いずれにせよ、②と③は大人には適さない。

ブリゼに限らず、バットマン・タンジュ一つ、グラン・バットマン一つ、グラン・ジュッテ一つ、全ての動作において大人には不向きである。

(目的をもった、トレーニング的要素の場合を除く)

 

なぜなら、この位置では(特に②)

▶︎アンディオールができない
▶︎脚を寄せることができない(バレリーナの脚の形にならない)
▶︎甲が出ない
▶︎膝が曲がって見える
▶︎カマアシになりやすい

からである。

 

そして、②の脚の出し方は「前と言われてもどこだかわからない、脚を出せない場合の大雑把な把握に過ぎない」ことを、そろそろ理解しよう。

バレエの脚の出し方ではないのだから。

 

”アンディオールができない・動きができない” その原因だ。

そして、方向を取れない原因でもある。

 

 

出す方向を疑え!

ということで、どこに脚を出したらいいのか。

それは、「2と3の間」だ。

 

▶︎大人が最も美しく見え
▶︎大人が最も動きやすく
▶︎大人が最も正しく動ける

かつ、「バレエ形式に沿った正しい動き」だからだ。

私のオリジナルなどではない、決められていることだ。

 

 

この位置にキチンと脚を出せると、アンディオールしやすく、正確に「打ちやすい」。

 

なぜ、「2と3の間か」については、第1ポジションでの “足の出し方” が関与している。

おそらく、あなたの足の出し方は、最適な方法ではない。

 

だから、センターでアンディオールが全くなくなってしまうわけで、方法を変えるだけで変わることもあるわけだが「大事なことだから」ここで話すのは控えよう。

 

 

まとめ

ブリゼをする際の「脚を出す位置・方向」を正確に取ろう!

 

[脳内バレエ]
・左脚前の第5ポジションから、前進するタイプのブリゼをする場合は
・「2と3の間」に、脚を出す

✳︎”ヘソの前” や “体の真ん中” ではない。

 

[プロローグステップ]
手を使って、シミュレーションしよう。

・左手前第5ポジションに手を重ねる。
・右手を「2と3の間に出すブリゼ」をする

 

 

大雑把に全体像を把握する場合の言葉と、バレエ形式にそったものにするための言葉がある。

どんな動きかがわかったら、すみやかに「バレエ形式」に沿ったものに移行しよう。

バレエは、バレエ形式に沿って動いた方が動きやすく、美しくできるように構成されているからだ。

 

アンディオールや動きに悩むならば、バレエとして最適で、大人として最適な方法になっているかを確認するといいかもしれない。

 

 

今日は
脳内バレエを3回やって
方法を記憶させよう!

 

 

 

 

 

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