回転での腕は傘:吹き飛ばされないためのハリを作る方法

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長い腕を持っている大人。

使い方次第では美しく見えますが、テクニックを難しくしてしまっている原因になることも。

体についての根本的な考え方と、はじめの一歩をわかりやすく解説します。

腕に体が吹き飛ばされやすい回転

筋肉には、さまざまな働きがありますし、さまざまな目的があります。

例えば、朝ごはんを食べる目的や理由が[習慣だから、お腹が空いたから、体にいいから、栄養をとるため]と人によって異なるように。

ここでは、さまざまな目的の一部について解説しましょう。

ヒントは「台風」

風が強い台風の中で、傘をさして歩いているとしましょう。

傘の部分が長いものは、普段なら濡れにくくでいいでしょう。

ですが、風がうんと強い場合は、骨が折れやすく、吹き飛ばされやすくなります。

この原理を回転に当てはめてみましょう。

傘の部分が腕です。

回転をしても、吹き飛ばされないように役割を果たしてくれるのが「筋肉」です。

つまり、筋肉を働かせて腕を動かさないと、暴風の中、吹き飛ばされてしまう傘のように、腕が体を吹き飛ばしてしまいます。

【体が動く=筋肉が働く】と思っていませんか?

筋肉が主体となって働かなくても体を動かすことはできます。

勢い任せに動くのは典型的な例。

筋肉を働かせずに体を動かすことは、筋力不足や衰えの大きな原因となります。

まずは、ざっくりとでOK

筋肉を働かせる、刺激を送るところからやってみましょう。

  1. 肩や腕に力を入れてみましょう
  2. そのまま、肘の曲げ伸ばしをしてみましょう

これだと、ただ筋肉に力を入れているだけで、肘の曲げ伸ばしという動作のために筋肉が働いているわけではありません。

ですが大事なのは、少なくとも、暴風に吹き飛ばされないように抵抗する準備はできているということ。

バレエをしている人は、この過程を否定的に捉える傾向があります。

ですが、体と動きの仕組み上、避けては通れないポイントです。

ここがクリアできたら、次のステップとして[筋肉の働きによって動きを生み出すこと]を覚えていきます。

バレエポジションにも活用してみよう

まずは、筋肉に刺激を送り続けたままバレエポジションを作ってみる練習をしてみましょう。

肘を張る
  1. 指先を胸に当て、二の腕が床に平行になるように設定
  2. 肘を外側へどんどん張り出す

肘を遠くに離し続けるのがポイントです。

肘から肘までの距離を、どんどん広げていきましょう。

この状態での腕や肩の力を抜かずにバレエポジションをとってみます。

こうすることで、腕のホールドや脇を上げる、広げることなどを覚えていきます。

まとめ

腕と動きの関係を知っておくと、大人の特性を知ることができます。

イメージでいいので、しっかりと認識しましょう。

  • 【体を動かす=筋肉が働いている】とは限りません。
  • 筋肉に刺激を送る、働かせることをしましょう。
  • 腕によって体が吹き飛ばされることを防ぎましょう。
  • 回転において、腕は重要な役割を果たします。

あなたへクエスチョン♪

腕に体が吹き飛ばされないために、まず何をしたらいいかな?

実践編:力任せではない回転方法は、腕がカギ

【Thank you】


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あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する大人に安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!

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