カンブレを伴った上半身の動きをプラスすると、一気にバレエらしく、表現豊かになります。
とはいえ、ぐにゃぐにゃと動かせばいいというものではありません。バレエの動き方があります。
2023年8月16日開催「背骨攻略」WS 予習記事です。
関連:https://juncotomono.info/20230816-supine/
背骨のアライメント
まずは、アライメントについて予習しましょう。
本来あるべき背骨の形。筋バランスがとれ、体への負担が少ない姿勢です。
いつでも、このアライメントを取れるようにしましょう。
背骨の基礎知識
背骨は、図のようになっています。
- 頚椎→首
- 胸椎→胸
- 腰椎→腰
- 仙骨、尾骨
ここでは、頚椎・胸椎・腰椎について解説をしましょう。
それぞれ、正しいアライメントでは、前弯・後弯・前弯します。
動きの中で、前弯している腰椎を意図的に後弯させるということはありますが、指定のない立位姿勢で、前弯・後弯・前弯になっていない場合は、姿勢不良です。
姿勢不良になるということは、どこかの筋肉が常に過緊張を起こしていたり、どこかの筋肉が常に弛んでいたり、あるいは、ほぼ全ての筋肉がたるんでいる、という状況を招きます。
結果、関節に大きな負担をかけることになりますので、怪我や痛みを誘発しやすく、さらに、可動域を自ら減らしてしまうことになります。
正しいアライメントをとる手順
背骨のアライメントを実際にとる際、[“アライメントを取ろう!”と思って、頭でイメージをして、さあできた!]それでできるなら、なんと簡単なことか!
これまでの生活で身につけた姿勢や構造は、適切な手順によって、健康でバレエに適した体へと導きます。
- 正しいアライメントを取れるだけの可動性をつける
- 正しいアライメントを取れるだけの筋活動を保持する
「胸椎は後弯なんだ!」とやろうとしても、胸椎がセメントや接着剤が付いたかのように固まっていたら?正しいフォームにしようとしても体が動きません。
セメントや接着剤をとること(リリースやストレッチ)そして、正しい形にするエネルギー(筋肉の働き)の順で、正しいアライメントに誘導します。
立位姿勢、バレエポジション、バレエ動作でいきなりやろうとしてもできないのは当たり前。必要な手順をとるのが、最も効率良いことをお忘れなく。
ステップから踊りへ
次は、上体を大きく動かしてみましょう。最初は、ちょっと大袈裟なくらい動いてみた方が、体が覚えやすくなります。
その上で。
バレエの動き方というものがあります。ここを無視してしまうと、バレエらしい動きに欠けてしまいます。
背骨は1つ1つ動かさない
前方へのポールドブラ(カンブレ)から起きるときなどに「背骨を1つ1つ動かして!」と言われる場合があるかと思います。
ここでいう「1つ1つ」とは、椎骨という背骨を構成しているブロックのような骨のことを言っています。
ロールアップなどをする際に、「背骨1つ1つを動かしているように見える」という意味ではいいのですが、少なくとも、大人の場合、実際にこれをやろうとすると、正しい動きになりません。
エクササイズはともかくとして、バレエ動作で「1つ1つ背骨を動かす」のは、禁物です。
では、どのように動かすのか。それは、3つのブロックに分けて動かします。
その3つとはどこなのか、どこから動かすのか、どの順で動かすのか。
ワークショップで、じっくりと取り組みます。
このワークショップのポイント
とにかく動かす順番!ここを押さえましょう。
タンリエなどの体重移動に上体の動きをつけると、ただのステップだったものが「踊り」へと変わります。
あとは、その動き方をする際の注意点。
それを知っておくだけでも、上体の動きがバレエらしくなります。
まとめ
背骨のアライメントをとること、上体をバレエらしくつけることをやってみましょう。
当日は、リリース/エデュケーション(オペレーション)のためのエクササイズ/バレエムーブメントの確認を行います。
比較的「踊ること」重視のプログラムですので、楽しみながら動いてみてくださいね♪
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