バレエレッスンの中で、最も頻繁に使われるのが「第5ポジション」。
よく使うだけに、忘れてしまっていることも多い。
かつて、まだ “初心者” だったあなたは、なんとなく、第5ポジションをとっていたかもしれない。
ここは、初心に戻って、第5ポジションを整理してみよう。
きっと、初心者のころとは違う “質の高い第5ポジション” になるだろう!
ワンランク上の第5ポジション
申し訳ございませんが
まず、お断りを入れておきたい。
第5ポジションと第1ポジションでの “骨盤ポジション” は異なる。
ここにも言及したいところだが、文面や写真などでの説明は難しい。
受け手のあなたも、正確に受け取ることは難しいだろう。
そうしたこともあり、ここではあくまで「脚」に関した言及のみにとどめる。
なお、JBPバレエWSでは幾度となく言及しているし、必要なときは都度、解説している。
骨盤ポジションについて知りたい方は、ぜひ、直接聞いて欲しい。
とはいえ、せっかく記事をお読みいただいているのに、全く何も言及しないのも淋しいので、ヒントだけお伝えしよう!
第5ポジションをとってみる。
左右の腰骨が第1ポジションのように揃っていたら間違いだ。(側面から見た場合)
おそらく、脚が引けている。
あなたが片脚になったときに、脚(付け根)が引けたり、膝が過伸展になりがちならば、これが原因かもしれない。
さらにもう1つ、第5ポジションでは膝が完全に伸び切ることはない。
伸びているように見せる必要はあるが、実際には、完全に伸びているわけではないのだ!
クオリティアップ↑術
さあ、気を取り直して、第5ポジションでの脚の使い方に取りかかろう!
ポイントは2つ。
①前後関係
端的にいうと、後ろ側の脚で前側の脚を押し出す。
2箇所、重点的に意識するとさらに良い。
・フトモモ タテ2分の1あたり
・膝下 タテ2分の1あたり
しっかりと前へ押し出せたら、鏡を使って確認。
横から見てみよう。
二箇所がピッタリとくっついているはずだ。
さらに、後ろ側の脚が、いつもより前に位置していたらベリーグッド。
②寄せる
脚全体の話なので、くれぐれも “膝” で代わりをしないように気をつけよう。
脚全体を寄せるわけだが、実際に意識するのは ①でお伝えした2箇所。
この2箇所をカカト方向に寄せる。
鏡を使って、正面からフォームをみてみよう。
膝下に “しっかりと” 隙間が空いていたら大成功。
まとめ:大人あるあるから脱出!
特に、大人からはじめた人に多い “間違った第5ポジション” がある。
・前側の膝が緩み
・後脚は過伸展して、過度につっぱり
・横からみると、両脚が離れてしまい
・体重のほとんどを後ろ足にかけている
結果、上体が前に突っ込み、脚が引け、おしりが出ている状態。
これで片脚になると、脚をさらに引いてしまう。
この時点で、「開く」可能性は限りなく「0(ゼロ)」になってしまう。
第5ポジションでは、”後ろ側の脚で、前側の脚を押し出す” ことで、ピッタリと糊付けする。
この位置を変えずに、片脚になってみよう。
片脚になった途端、脚の位置が変わっていないだろうか?
最適な第5ポジションが取れたら、支持脚はこの位置を変えない。
動かす脚だけを「動かす」。
あなたもやってみよう!
●第5ポジションの前に、理解しておきたい
▶︎https://juncotomono.info/program/20210721-16-plie2nd/
あなたも第5ポジションを
一度、チェックしてみよう!
横からと、正面から。