今さら聞くことができない!
ということは往々にしてあるものだ。
そして、そうしたことは大抵「重要なこと」であることが多い。
バレエスタジオには、全身が映る鏡が設置されている。
ところが「鏡を見るな!見過ぎるな!」と言われてしまうこともあるだろう。
ここには教師の意図が組み込まれている。
ここを理解しないと、お互いにギクシャクとしてしまうことだってあるだろう。
特に、幼少期からバレエの訓練をしているのでなければ、鏡の使い方について知らないことも多い。
意外と意識していない鏡の使い方。
”今さら” と思わず、一緒に整理してみよう!
そう、あなたが思うより大事なことだから。
意外と知らない”鏡”の使い方|大人のバレエレッスン
何を見るかを整理しよう!
全身が映る鏡だからこそ、上手に活用したい。
鏡、バーといった道具は、上手に使えば味方になるが、使い方を間違えてるなら「ない方がいい」。
さて、鏡は何を目的として活用すれば良いのだろうか。
それは「自分の外観」を確認するためだ。
感覚とか、体の内側がどうとか、そういうことではなく「外観」。
お家でいうところの屋根や外壁といった外から見える「家全体の姿」である。
決して、キッチンやリビングをのぞくわけでも、そこに住んでいる人を見るわけでもない。
その「外観」には、2つのエレメンツが含まれる。
①先生から提案されたことをチェックする
②自分で気になることをチェックする
しつこいが、2つとも「外観」であることに着眼しよう。
①なら、先生から提案されたことができているのか、自分の姿形を確認する。
②なら、自分で気になることができているのか、自分の姿形を確認する。
決して、自分の姿に「うっとり」するためではない。
たまには、「ご褒美」としてそういう日があってもいいかも知れないが、少なくとも、あなたの先生が望む「鏡の使い方ではない」ことは確かだ。
先生の意図を知ろう!
本題はここから。
先生が「鏡を見過ぎるな!」という類のことを言うとき、何を伝えたいのだろう。
①順番を覚えなさい!
まずは、これ。
もちろん、「ちょっと忘れちゃった!」とか「今日は頭に入らない!」というときは、鏡をみて、周りの人と同じように動くことも必要だ。
全くないとぶつかったりして、ケガをしてしまう!
教科書的には、「人を見て踊らない!」にはなるが、人間だもの、いつもいつもその通りになるわけではない。
そういうときは、鏡越しに見ることだって悪いことではない。
そうではなく「いつも鏡越しに人を見ながら動いている」「順番を覚えようとしていない」先生がこう感じると「鏡を見るな!」と言われてもしょうがない。
人を頼りに動いていないだろうか。
ときどき確認しよう。
②見るべきものを見なさい!
確認すべきことに目がいかず、自分の姿にウットリ…これは、本来の鏡の使い方にならないので「鏡を見るな!」となるだろう。
まずは、先生に提案されたことができているのか、そうでないのかのチェックをしよう!
③どんな動きでも目線が鏡になっている!
最も多いのは、コレ。
目線が正面なのに、顔の向きは全く違う方向を向いていると、俗に言う「横目」になるので、とても感じが悪く映る。
これを予防するには、動きにしっかりフェース(顔)をつけること。
どの動きで、どこを見るのかを再確認しよう!
まとめと「もう1つ」
鏡は、自分の外観をチェックするために活用しよう!
<鏡を活用するときに気をつけたいこと>
▶︎順番は自分で覚えること
▶︎鏡に写った姿をそのまま受け取ること
▶︎フェースをつけて踊ること
そして、もう一つ伝えたいことがある。
鏡を必要以上に見すぎるケースもあるが、鏡を全く活用できていないことも多いということ。
つまり、「外観」を何も確認していない。
ということは、自分の感覚の中だけでレッスンしていることになる。
これでは、上手になるのは難しい。
このケースでも、何を確認するかは同じなので、もう一度、この記事を読み返して欲しい。
当たり前に思うことほど、慣れてくることで忘れていることもある。
「今さら」と思わず、冷静に判断しよう!
あなたなら、できるはずだ。
一つずつ、確認しよう!
それが
バレエ上達にもつながるから。