肩や腕の構造に沿った位置を取れると、無理なく楽に(サボる、必要な力を使わないということではない)立てるようになります。
それだけではありません。正しいバーの持つポジショニング、力みのない自然な動き、美しい上半身などに多大な貢献をします。
今こそ、スキャプラプレーンを知りましょう!この記事では、ちょっとだけ紹介しますので参考にしてみてください。
基礎としての身体機能
ロイヤルバレエやイングリッシュナショナルバレエに関わっていたジャスティン・ハウスとモイラ・マコーマックは、次のように述べています。
クラシックバレエのポール・ド・ブラは、肩甲骨の構造に合わせてできています。
ジャスティン・ハウス モイラ・マコーマック著 「ダンステクニックとケガ」
ここからわかることは、「バレエ特有の」ということではなく、“そもそも持っているはずの身体機能をちゃんと活用できれば、正しいポール・ド・ブラになりますよ“ ということ。
何も、バレリーナだから特別という類のことではなく、全ての人に正しく行うチャンスがあることを意味しています。
わかっておきたいこと
では、ここで質問。
バレリーナだから特別ということでないならば、誰にでもできそうなのに、なぜ「バレエを習っている=正しいポール・ド・ブラができる」にならないのでしょう。
それは、そもそも持っているはずの身体機能は、本当に誰でも持っているのかという疑問に到達します。
人間がそもそも持っているはずの機能というのは、今のような現代社会を想定しているものではありません。
そもそも何時間もデスクワークしたり、スマホを見たり、アスファルトの上ばかりを歩くようにはできていないのです。
そう、だからこそ不調が起き、本来持っているはずの機能が失われてしまうのです。現代社会においてはこれが普通になりつつあります。
本来持っているはずの機能は、持っていないものだと想定し、復活させるエクササイズをする方が、よほど効率がいいのです。
そしてその方が、バレエにとって好都合なだけでなく、あなたの健康にも良い影響を与えてくれます。
スキャプラプレーンについて
ジャスティンとモイラのいう「肩甲骨の構造」とは、スキャプラプレーンのことを指しています。ここで少し解説をしましょう。
肩甲骨は、胸郭の表面に乗っていて傾斜をしています。そのため、肩甲骨の面は身体前面(前額面)に対して、約30度から40度になっています。この面をスキャプラプレーンと言います。
ただし、猫背や円背が強い場合、この範囲以上に前方になっている可能性があります。正しい肩や腕のポジションをとる前に、正しい姿勢、正しい背骨のアライメントを取ることが先決です。
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8月16日16:20開催 バレエWSスキャプラプレーンとその先
実際にレッスンでマストとなるのは、あまりにも使いにくい厳密さよりも、自分でアクションを起こせる明確さと分かりやすさを兼ね備えた実用性です。
さらに、スキャプラプレーンはあくまで基礎。エポールマンやアラベスクなどの実際のバレエ動作では、その「先」がマストです。
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スキャプラプレーンポジションの取り方、腕のポジション、その先の活用法まで、全てセットで体験しましょう。
美しい立ち姿勢、上半身、ポジション、ポール・ド・ブラに注目している場合にとてもおすすめです。
まとめ
本来持っているはずの機能を復活させること、バレエにもヨシ、ヘルスケアとしてもヨシ、いいことがたくさんあっても害になることはありません。
これを機に、機能的なポジション、正しいポジション、その先のフェーズへと進んでみましょう。力みのない、自然なムーブメントに仕上がります。
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