肩を下げるって、肩先をグッと下に押さえることではないんです。一般的に言われていることと、バレエでの「肩を下げる」ちょっと違うんですよね。
あなたが思うより、テクニックや動きの質に影響のある項目。ざっくり解説しますので、最後までお付き合いください。

バレエでは、とても大事なこと
日常使いとバレエ用の体の使い方の違い。肩は、バレエ用が大きく求められる項目です。ここで、しっかりイメージしてみてくださいね!
体の仕組み

一般的に腕を大きく動かそうとすると、腕(赤い部分)だけでなく胴体(黄色部分)もつられて動きます。試しに、高い吊り戸棚に手を伸ばそうとしてみましょう。胴体部分も変形するなどして、一緒に動いているはずです。
バレエ用の使い方
ところがバレエでは違います。胴体と腕は、独立した存在。腕を動かしても胴体はトルソースクエアのままが原則。つまり、腕の動きに胴体がくっついていかない。実はこれが、バレエテクニック習得の大きなカギ。ジャンプや回転、バランスなどが安定する最大のポイントなのです。
垢抜けた美しさへ
胴体と腕が分離独立した結果、あなたが得られること。それは、機能性のメリットだけではありません。あなた自身の印象がガラッと変わります!
正しい肩の下げ方
胴体と腕の分離独立。具体的には「肩の窪みを作ること」。胴体や鎖骨の不要な動きを抑えて腕を動かすと、腕の付け根部分に窪みが表れます。窪みをキープして腕を動かすと、肩が下がった状態を実現できます。
ガラッと変わるあなたの印象①
肩の窪みによって分離独立できていると、長い首をキープしたままポールドブラをすることができます。アンオーでは、特に顕著に表れます。
また、アナヴァンで背中上部が丸まってしまうことがなくなるので、回転でのフォームや、ジャンプが安定し、姿勢を美しく保つことができます。
何より、ただ立っているだけでも、堂々とした佇まいに。
ガラッと変わるあなたの印象②
腕を動かす際に肩が上がってしまうと、姿勢も丸くなり、垢抜けない印象になります。肩が下がれば、エレガントで、都会的な雰囲気に変わります。大人ならではの「素敵」に近づきましょう。
肩の窪みを意識してレッスンしてみてくださいね!
