アラベスクをする際、「お腹で上げて!」と言われた経験がある方もいらっしゃると思います。この言葉には、脚を上げやすくするヒントが隠されています。
この記事では、アラベスクでマストなエレメンツを解説します。ぜひ、参考にしてください。
「お腹で上げて!」と言う理由
先生が「お腹で上げて!」と言うには、歴とした理由があります。その理由を理解すると、アラベスクでのお腹の優先度がグッと上がります。
大人には最重要と言える項目。お腹の引き上げには「腹圧」も含まれます。腹圧が抜けた状態で身体が前に移動し、倒れる動きは、腰に大きな負担をかけてしまいます。
安全にアラベスクするためにも、お腹の引き上げ・腹圧は絶対にマストです。
腹斜筋の働きによって、骨盤は適切に向きをとります。それにより、アラベスクに上げている脚を外向きにアンディオールすることができます。
もし、膝が床の方を向いているなら、お腹を引き上げましょう。脚を外向きにするのを大いに助けてくれます。
お腹が抜けていると腰が詰まって、脚を上げることができません。お腹をしっかり引き上げておくことで、腰が引き伸ばされ、高さを出すことが可能になります。
アラベスクで必要な動き
お腹を引き上げる時に必要な動き方やポイントを知りましょう。バレエだけでなく、エクササイズでもマストアイテムです。
アラベスクの実際
アラベスクでは、骨盤は必要に応じて傾きます。ジャスティン・ハウスとモイラ・マコーマックは、著書「ダンステクニックとケガ」のなかで、次のように述べています。
股関節の伸展は、約20度までに限られた動きです。そのため、アラベスクで上げる脚を90度に上げるには、動作脚に合わせて、骨盤が前傾し腰椎が伸展する必要があります。
ジャスティン・ハウス+モイラ・マコーマック著「ダンステクニックとケガ」
大人に多いアラベスクの誤り
大人に多い誤りは、必要な骨盤の前傾が行われず、骨盤がほとんど動かずに脚だけ上げようとしてしまうパターンです。
これだと、下腹もポコっと出てしまい、腰が潰れ、脚が上がりません。
自然な動きではない
“骨盤が前傾する“ということは、支持側の脚の付け根が折れていることを意味します。骨盤の前面は、まっすぐに立った時よりも床の方を向いています。
この向きでは、引力があなたの下腹を引っ張ります。結果、お腹は落ちてしまうのです。大人だからお腹が出てしまうのではなく、それが「自然」なのです。自然に見えることと、自然のまま踊るのでは、意味が違います。
アラベスクでは、引力に負けないようにお腹を引き上げておきます。骨盤の向きが変わってもお腹を引き上げられる習慣をつけましょう。
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動き自体に慣れる
バレエ動作は複雑です。まずは、骨盤が前傾した状態でお腹を引き上げることに慣れましょう。この原理はアラベスクだけでなく、裏腿やおしりを引き締める多くのエクササイズでも活用されます。
フラットバックエクササイズ
- お腹を引き締め、まっすぐに立ち、足を広げる
- 両腕を伸ばし、耳の横まで上げる
- 骨盤を前傾させ、上体を前に倒す
上体を倒す際、上半身の形状が変わらないように注意しましょう。また、骨盤から倒していかないと、背中や腰が丸まってしまいます。背中は長く伸ばしたまま、動かしましょう。
もう1つ。両脚は後ろに引きません。上体を倒す角度は、できる範囲で構いません。脚を引かないように注意しましょう。
JBPバレエWS「腹圧と股関節」
バレエならではの「骨盤前傾+お腹の引き上げ」を一緒に身につけましょう。合わせて、裏腿やおしり周りの引き締めも行います。「お腹で脚を上げる」に近づきましょう!
まとめ
自然ではない動きは全て、身体に動きのデータを入れましょう!まずは、動きに慣れる。そして必要な筋肉の働きを得ます。
身体機能を高め、正しい解釈のもとアラベスクを行えば、安全に脚を上げることができます。WSを通じて、その方法を手に入れてください。
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