動くほどにアンディオールする:プリエの構造とその秘密

どこが主導になって動いているのかで、全く違う動きになります。

アンディオールを促進する動きだからこそ。

バレエ全体の動きのクオリティを左右するからこそ。

プリエについて知りましょう!

膝と太腿のアンディオール

脚を最も外向きに回しやすい、アンディオールしやすい機会。

それは、紛れもなく[プリエ]です。

プリエでは、太腿の骨をグルリと外向きにし、膝のお皿を外向きにします。

つまり、膝を伸ばした状態よりも、プリエをした時の方がアンディオールしやすいのです。

これは、人間の構造によるもので、誰でもそうです。

ただし、[正しく適切なプリエをしてれば]の条件付きではありますが。

プリエをすることでアンディオールを促進し、この膝の向きをできるだけ変えずに膝を伸ばしていきます。

そうすることで、動くほどにアンディオールを強めることができ、股関節や膝関節の可動域を確保していくのです。

バレエの生命線は、プリエの生命線

当たり前ですが、プリエの膝は外側を向くべきで、床の方を向いてはいけません。

バレエでは「脛」が生命線です。

西洋の文化では、きっと当たり前すぎて、わざわざ口にする必要がないのでしょう。

ですが、なじみのない私たちにとっては、はっきりと学ぶ必要があるのです。

バレエの全ての動きは[脛をいかに立てておくか]で構成されています。

プリエも例外ではありません。

脛を立ててプリエするならば、膝は外向き以外に選択肢はありません。

決して、床の方ではないのです。

ところが、大人の方のプリエは違います。

大人の99%と言っても、過言ではありません。

もちろん、膝が真下に向いているわけではありませんし、それは不可能です。

ですが、床の方、斜め下を向いてしまっている。

これは、何とかせねばならないのです!

大人に多いプリエ?

膝が床の方を向いている。

これは、プリエでもなく、実は、膝の曲げ伸ばしでもありません。

しかもその理由は、「膝が床の方を向いているから」だけではありません。

動きの構成自体が、全く異なるのです。

そう、膝の向きからわかることは、決して些細なことではないのです。

違うものになっているのですから。

なぜなら、こんな動きの構成だからです。

  • 足首を曲げることによって
  • オマケに膝が曲がっているに過ぎない
  • だから、膝のお皿が斜め下(床の方)を向いてしまう

プリエはあくまで、膝の動きです。

 ▶︎膝を曲げる/折りたたむ

足首は、膝を曲げる際に仕方なく曲がるだけで、実は、できるだけ曲げたくないのです。

もう一度言いますが、プリエとは足首を積極的に曲げることではありません。

正しいプリエをマスターすることは、プリエだけでなく、あなたのバレエ全体のアンディオールを促進します。

その理由がわからないなら、ここまでの内容をもう一度、読み直してみてください!

答えはすでに、出ていますから!!

プリエを知る

プリエの構成を学びましょう。

全てではありませんが、比較的取り組みやすい項目を集めました。

脛を立てるベクトルが働いていること

膝下はできるだけ広がらないように、内側へ寄せる力が常に働いています。

膝は外向き

膝のお皿は、決して床の方を向きません。

脚の付け根は閉じる

ここまで膝と一緒に広げてしまったら、アンディオールではなく、ガニ股です。

足首はできるだけ曲げない

脛を立てられたら、足首は積極的に曲がりません。

足の甲と脛は、できるだけ近づかないように努力します。

最も重要なことは

これらの構造を理解した上で、やろうとすること。

そして、最も重要なことは

 ▶︎これらが可能となる、体のポジションが取れていること

例え、プリエ前の立ち姿勢/ポジションが正しくても、その後の【プリエにとっての適切なポジション】が取れていなければ、正しいプリエはできません。

気持ちだけでなく、可能なポジションを取ることが重要です。

そして、プリエにとっての正しい体のポジションとは、必ずしも、膝を伸ばしたバレエポジションとイコールではないことを知っておきましょう。

まとめ

プリエの構成や大人に多い足首曲げプリエについて、一緒に整理することができました。

プリエの出来は、バレエ全体の出来を左右すると言っても過言ではありません。

かつ、アンディオールの促進ができるかどうかがかかっています。

4月開催のJBPバレエワークショップでは、この記事の内容を実際に取り上げます。

プリエにおける正しい骨盤ポジションや、実際の動きを一緒にやってみましょう♪

ここまでをまとめましょう。

  • プリエは、膝を曲げる/折りたたむ動きです。
  • 足首が曲がるついでに膝が曲がったものは、プリエではありません。
  • プリエの構成を知った上で、可能となる【動きのポジション】を取りましょう。

ファーストステップ♪

ワークショップでプリエを知ろう!

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