足首第三の可動域と動きにおいてのカラクリ

足首をまっすぐ伸ばすには、まっすぐ伸ばせる可動域では足りません。

そして、ギリギリの可動域は思わぬ間違いや事故を招きます。

美しいフォルムとヘルスケアのためにも必要な3つの可動域。

今日、覚えてください。

知っておこう!可動域のカラクリ

早速ですが、あなたにお伝えせねばならないことがあります。

それは、これ。

▶︎ストレッチやエクササイズなどで動かせる範囲=立位でも動かせる範囲 ではない。

「ストレッチではこのくらい出来るのに、バーやセンターになるとストレッチと同じだけの可動が出ない」と悩んでいる方がいらっしゃるようですが、それはある意味、当たり前なんです。

ストレッチやエクササイズで確認したあなたの可動域は、その何割かしか、実際の動きでは活用できません。

つまり、こういうこと。

 ▶︎実際のバレエ動作で、今より20%足首の可動を上げたい(伸ばせるようになりたい)のであれば

 ▶︎あなたの可動域を20%以上広げないと

 ▶︎20%アップにはならない

これは足首に限った話ではありませんが、足や足首は体の下に位置しているために、特に顕著に表れます。

エクササイズやストレッチでは、実際の動きで欲しい可動域以上の可動を確保しておく必要があります。

可動域のカラクリ、覚えておきましょう!

欲しい可動域 その1

バレエで必要とする足首の可動3種類を紹介しましょう。

いずれも、[バレエに必要な]可動域確保が望ましいです。

いわゆる「フレックス」

バレエでは、この状態を「足首を曲げる」と言いますが、体の動きを表す言葉だと背屈(ハイクツ)と言います。

まず、立位はこの状態です。

もちろん、アテールも。

そして、プリエはさらに足首が背屈されていきます。

プリエは、動きを生み出すだけでなく、着地の役割も果たします。

ジャンプの着地、回転の着地、ルルヴェの着地。

可動域が足りなかったり、ギリギリだと、安定した着地が出来ません。

そのため、動きが不安定になり、バランスを崩しやすくなるのです。

さらに悪いことに、この状況は、足首の怪我を招きやすい状況です。

可動域が足りない場合、入門のクラスではプリエを深くすることで足首を曲げる可動域を広げようとする場合があります。

初期の対応としてはいいですが、プリエ本来の動きとは異なるため、できればエクササイズなどで補充をし、プリエはプリエそのものを学ぶことが望ましいと言えます。

おニャーさん
おニャーさん

【Advanced】

背屈“される”というのがポイント。

アテールやプリエは、見た目としては背屈になります。

ただし、力のかけ方は、次に紹介する【底屈】です。

つまり、見た目と力のかけ方は、必ずしも一致しないのがバレエの特徴です。

ちょっと難しい話だけど、参考まで。

欲しい可動域 その2

バレエでは「ポイント」あるいは「つま先を伸ばす」と言います。

実際に伸ばしているのは、つま先よりも足首です。

体を動かす言葉で言うと、底屈(テイクツ)と言います。

バレエでは、足裏が床からほんの少しでも離れた瞬間にこの形を目指します。

ここに関しては、あなた自身がよくわかっていることでしょうから、詳しい説明は省きますが、日常的に足首を固めている人は注意する必要があるかもしれません。

ブーツや長靴などは足首が固定され、可動を減らしてしまいます。

日常生活での動く機会をそれだけ減らしているのです。

もし、レッスンに行くときにブーツを履いて行くのであれば、レッスン「前」に足首の曲げ伸ばしをするエクササイズなどをしておきましょう。

レッスン前にメンテナンスすることが、レッスンの充実度を上げ、怪我のリスクを減らします。

欲しい可動域 その3

あまり耳馴染みがないかもしれませんが「フィッシュ、フィッシュテール」などと言ったりします。

必ずしも、覚えなければならない言葉ではありませんので、知らなくても大丈夫です。

体の動きを表す言葉で言うと、外転(ガイテン)と言います。

この動きが不足してしまうと、カマアシになったり、つま先がブラブラとぶら下がりやすくなります。

大人の場合、バレエの訓練を受けてきたわけではないので、足首を伸ばそうとするとカマアシ方向に動いてしまいがちです。

実際にバレエ動作で外転の形をとるかどうかは別としても、カマアシに逃げない程度の外転可動域は必須です。(*)

  • 動作側の足首がカマアシ
  • 支持側の足首がカマアシ
  • シャンジュマンやアッサンブレなど、ジャンプでカマアシ
  • アラベスクやアティテュードデリエールの足首がカマアシ、つま先ぶら下がる
  • 回転の支持足首がカマアシでまっすぐ回れない

もちろん、見た目がカマアシというのは避けるべきフォルムですが、マイナス点はそれだけではありません。

外転の可動域が不足していると、ルルヴェなどで「踵を前にできない」くの字に曲がった足首になってしまいます。

まっすぐに立てないこの状態でピルエットしたらどうなるでしょう?

想像するだけでもゾッとします。

おニャーさん
おニャーさん

実際にはフィッシュにせず、まっすぐに伸ばすとしても外転の可動域がないとカマアシに逃げてしまう。

「可動域のカラクリ」の話を思い出してね。

まっすぐに伸ばしたいなら、まっすぐ伸ばせる可動域だけでは不十分。「まっすぐ伸ばす+外転の可動域」が必要。

まとめ

バレエで必要とする足首の可動は、曲げ伸ばしだけではありませんでした。

JBPでは、バレエに必要な足首の可動域を確保していくバレエWSを開催します。

膝下のアンディオール確保に必要な、体の機能や動かし方を一緒にやってみましょう♪

ここまでをまとめましょう。

  • バレエで必要な足首の可動には、背屈・底屈・外転があります。
  • 足首をまっすぐ伸ばすためには、外転の可動域が必要です。

ファーストステップ♪

レッスン前に、足首の曲げ伸ばしをやろう!

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