何かをよくしようとした結果、見落としてしまう。
よくあることです。
ここであなたに知っておいてほしいのは、「何かをよくしようとした結果」なのであれば、落ち込む必要はないということ。
前に進もうと、前を見ようとしたのは事実。
その上で、見落としがないように確認すればいいだけの話です。
一緒に確認しましょう!
足指が丸まった際のパターンを知る
ルルヴェで足指が丸まってしまう原因は1つではありませんが、まず気付けたこと自体が良い方向に向かっていることを知りましょう。
動作の中で気づくのは簡単なことではありません。
そこに気づけたということは、謙虚に確認していた証拠、足指が丸まっているのか伸びているかの体感がある証拠です。
この[体感がある]というのが、今日の記事では非常に大きなポイントになります。
なぜなら、今回の[ルルヴェで足指が丸まってしまう]とは
▶︎アテールでは伸びているけれど
▶︎ルルヴェになると丸まってしまう
この2つを前提としているからです。
そもそも、アテールでも足指が丸まっている場合は、次の問題を解決する必要があります。
- 常に足指が丸まっている習慣がついている
- 足指を伸ばす筋が出力できていない
- 足指が伸びているのか・丸まっているかの体感がない
- 足指を伸ばせるだけの可動域を失っている など
特に、伸びているのか曲がっているのかわからない場合は、足指を伸ばす筋肉の出力も、曲げる筋力の出力も極めて微弱であることが考えられます。
バレエ動作の前に、体感を得られるだけの筋肉の出力をしておく必要があります。
体感がない場合は、とにかく筋力をつけよう!
ルルヴェになると足指が丸まってしまう原因
アテールでは足指が伸びているけれど、ルルヴェになると丸まってしまうというケースで、比較的セルフでも意識しやすいのが荷重位置。
▶︎踵を高く上げようとして
▶︎体重が外側へと流れすぎてしまい
▶︎足指に体重をかけすぎてしまう
踵を高く上げようとする事自体は、とても良い事です。
特に大人の場合、あまりにも低い位置でルルヴェをしていると、ふくらはぎや足首に大きな負担をかけてしまいます。
体の小さな子供とは、負担の大きさが違います。
ですから、「足指が丸まってしまうから、伸ばせるところまで踵を低くしよう!」と安易に行動してしまうのは禁物なのです。
“ルルヴェの高さと足指を伸ばすことの両立”をいかにできるかを考える必要があります。
ここで今日、取り上げたいのが荷重位置。
こうした状況においては、足指そのものに体重をかけがちです。
足指に体重をかけると、踵が楽に上がりやすいからでしょう。
ですが、この方法は適切ではありません。
もちろん、床から離れるわけではありませんが、[ここに体重をかけすぎると]バレエとしてのフォルムを形成することができなくなります。
- 足指が曲がる
- 脛が外に流れる
- 膝が伸び切らない
- 体が落ちる
- アンディオールできない
この状態だと、甲側に重さをかけ、寄りかかった状態になってしまいます。
すると、甲側にある足指を伸ばす筋肉も活動することができなくなり、足指を伸ばせる環境を失ってしまうのです。
ここに体重をかける
体重をかける場所の[主役]を紹介しましょう。
足指が丸まりやすい人に多い荷重位置は、「足指のはら」
でも、体重をかける場所の主役は「足指の付け根ライン」です。
つまり、母趾球から横に線を引いたラインです。
ここに多くの体重をかけたまま、踵を上げることが必要です。
もし、足指のはらに体重の多くをかけないと、踵が上がらないようなのであれば、それはルルヴェでなく、体重を移動させることで踵が上がってしまっているだけです。
公園にあるシーソーをイメージしてみましょう。
片方に重さを乗せると、もう片方が上がります。
でも、上がった方は何をしているわけでもありません。
ルルヴェとは、重さを移動させることで受身的に踵が上がることではありません。
シーソーでいうならば、片方に重さをかけずに位置が上がること。
自らが動くことです。
この動きを適切に行うと、足首の柔軟性と強さを手に入れることができます
まとめ
ルルヴェで足指が丸まってしまう問題は、荷重位置と密接な関係があることがわかりました。
ここまでをまとめましょう。
- アテールの時も丸まってしまうのか、ルルヴェの時だけなのか、観察しておきましょう。
- ルルヴェの時に丸まってしまうようなら、荷重位置の確認をしましょう。
- 体重をかける場所の主役は、足指の付け根ラインです。
ファーストステップ♪
荷重位置の主役を次のレッスンで確認してみよう。