物事には「素」がある。
うまくいかないのは
「素」がないからかも知れない。
序論:アレグロへと続く道
「”大人に最適な” タン・ルヴェでのつま先の伸ばし方」 をご存知だろうか。
本稿では、大人におすすめしたい方法 について述べる。
ここで説明する方法は、アッサンブレやジュッテなどのアレグロのステップへと応用される。
従って、アレグロでの足捌きを向上させたい・悩みを持っている人にも有益な情報となるに違いない。
読み終わる頃には、ウォームアップジャンプが単なる”ウォームアップ”ではなく、有意義に活用できるようになっているだろう。
もちろん、アレグロでの美しい脚部ラインへと道が開ける。
内容は非常にシンプル、さっそく本論へとすすもう!
本論:大人のバレエに最適化|おすすめするタン・ルヴェの方法
本論1:バレエ用語の確認
はじめに、タン・ルヴェについて整理しよう。
タン・ルヴェには、両足と片足で行うものがある。
最もシンプルな例を出してみよう。
あなたも、脳内バレエでイメージして欲しい。
1つ目は「両足」編。
第1ポジションに立ち、プリエをする。
そのまま、天井方向に跳ぶ。
2つ目は「片足」編。
片脚はプリエ、もう片脚はクペ。
そのまま、天井方向に跳ぶ。
共通しているのは「その場で跳ぶこと」、あっちフラフラこっちフラフラの酔っ払い厳禁。
また、両足でのタン・ルヴェや片脚での支持脚は、膝・足の甲・つま先を「ピンッ」と伸ばすということを覚えておこう。
本論2:大人におすすめするタン・ルヴェの方法
”アレグロでつま先が伸びないんです・甲がキレイに見えないんです” と悩む人ほど、タン・ルヴェの方法を最適化することが必要だ。
なぜならば、タン・ルヴェで身につけるコントロール力が、アッサンブレやジュッテなどアレグロのステップへと、応用されるからである。
そう、「アレグロの素」になるのだ。
いくつかの方法があるタン・ルヴェだが、大人にすすめる方法は「つま先を内側へ引き込まない方法」である。
[脳内バレエをしてみよう]
①第1ポジションのプリエ。
このときのつま先の位置をマークする。
②そのまま、天井方向に跳ぶ。
①でマークした上方に、つま先がくるように位置を取る。
→つま先を内側に入れない!!
[図解]
甲を出そうとしたり無意識だったり理由は人それぞれだが、つま先を内側へ引き込んでしまう人が圧倒的に多い。
まず、最初に学ぶべきは「つま先をまっすぐに伸ばす」ことだ。
本論3:あなたが受け取るメリット
本論2で述べた方法は、どのような良い効果をもたらすのだろうか。
それには、”大人であること・日本人の骨格を持っていること” この2つが大きく関わっている。
ということは、この2つに該当するならば、プロだろうがそうでなかろうが「一度は通るべき道」なのだ。
[本論2 実践することでのメリット]
▶︎床を圧す・床を蹴る ことを覚える。
→ジャンプ全般の「素」
▶︎つま先のコントロール力がつく。
→アレグロ動作の「素」
▶︎「脛」を寄せたジャンプを実現する。
→バレエではとても重要なのに、日本人骨格で圧倒的に弱い項目の対策。
結果として
「膝・足の甲・つま先がピンッと張った空中姿勢」をつくることができる。
本論4:プロローグステップ
ここでは、跳ばずに動きの擬似体験をする方法を説明しよう。
バーレッスンでも度々登場するので、ご活用いただきたい。
①第1ポジションに立つ。
②片側の膝を曲げてデミポイント。
③そのまま、つま先を伸ばしてポイント。
④アテールに戻る。
ここでのポイントは③である。
カカトを外側へ押し出して、甲を湾曲させないこと。
(甲を出す練習ではない)
膝をまっすぐ上へと移動させることで、つま先をポイントまで伸ばす。
跳ばずにできるので、ジャンプに入る前の「プロローグ」として気軽にやってみよう!
結論:タン・ルヴェのまとめ
今回は、タン・ルヴェでの足の伸ばし方について述べた。
タンルヴェでは、まっすぐ上に跳ぶ。
膝・足の甲・つま先をピンッと伸ばす。
そして、つま先を内側へ引き込まず、まっすぐに伸ばすことでの恩恵を受け取ろう!
大人に最適な方法、あなたも次のレッスンで試してみよう。
あなたにとても似合う方法。
しっかり受け取ろう!