エポールマンには、センスが表れます。
それは、単なる体の向きでも、単なる体の方向でもありません。
“エポールマンがなかったら、バレエはここまで発展しなかっただろう” という人がいるほど。実に、バレエを豊かなものへとしているのです。
初期に習う「真正面でやっていたことを、ただ斜め45度向いただけ」の「仮のエポールマン」から、「正式なエポールマン」へ、ブラッシュアップしましょう!
ここでは、その前提となる項目について、準備していきたいと思います。
関連:https://juncotomono.info/20231011-epaulment/
*この記事は、2023年10月11日開催予定「エポールマンを見直そう」予習用記事です。
正式なエポールマンを取る前に
エポールマンの具体的な取り方は、バレエワークショップで解説しますが、前提となるのは「腕のポジションを理解していること」になります。
体現できているのが最も望ましいですが、とりあえずは、頭で理解できていればヨシとしましょう。
本来ならば、エポールマンをつけるからという話ではなく、腕のポジションをとった時点でできているべき項目になります。
ただ大人の場合、ざっくりと習うことがほとんどですので(先生が悪いのではなく、そうせざるを得ない)、正しい腕のポジションの取り方(体幹と上腕の関係)を解説します。
腕のポジション
これは、バレエダンサーを数多く診てきた医師もおっしゃっていますが、バレエの腕のポジションは、肩甲骨の構造に沿って作られています。
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今こそ、スキャプラプレーン‼︎ 医師が解き明かすバレエポジションとは?プロのダンサーを育てる場合は、早い段階で身につける事ではありますが、大人のクラスでは、かなり難しい項目です。
ある程度バレエを経験した段階で、「バレエらしい動きにしよう!」とか「上手になりたい!」という意思を持って、自分から習いに行かないと、ただクラスに出ているだけでは、なかなか身につく事ではありません。(知らないままのケースも多い)
対面ではない状態でできるようにするのは、難しい項目ですが、セルフでできる範囲のことをお伝えしますので、確認してみましょう。
ここまでで、あなたに覚えてほしいことは【バレエポジションを取る際、腕はスキャプラプレーン上に設定する】です。
スキャプラプレーンに関しては、バレエワークショップで、すでに解説していますので、ここでは、省略させていただきます。
参加された方は、ノートを読み返してみてください。
前提になる
実際にトライしてみましょう。
まず、ここで前提となるのは、姿勢が取れていること。それには、最低限3つの項目が含まれます。
- 肩甲骨の位置
- 鎖骨の位置
- 背骨のアライメント
姿勢というのは、自分では「これがいい姿勢!」と思っていても、そうでない場合、そこから先がどんどんズレていってしまいます。
姿勢不良に気付けないケースが多いですから、対面でチェックしてもらえるなら、それに越したことはありません。
今回、特に重要になるのが肩甲骨の位置です。
大人に多い「外転しすぎ状態」では、スキャプラプレーン上に腕を出せても、バレエポジションとして正しくはありません。
肩甲骨の位置を取るのが難しい場合は、鎖骨のポジションだけでも、一定程度は取れるようにしましょう。
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姿勢が取れていることを前提に、スキャプレーン上に上腕を設定してみましょう。ここでは、2番ポジション(アラセゴン)を作ってみます。
- 右手で左の肩甲棘を触り、マークする。
- 肩甲骨の延長上に上腕を設定(前後関係)する。
→上腕が前すぎても、後ろすぎても正解ではない。
標準的な肩甲骨の位置だと、腕は真横ではなく少し前になりますが、肩甲骨を内転させることで真横近くまで開くことができます。
正し、あくまでスキャプラプレーン上に上腕が設定される関係で、ここを崩すのはNGです。肩甲骨のオペレーションをせず、腕だけを後ろに引くと、上腕骨頭が前を向き、肩が捻れた状態になってしまいます。
また、肘が落ちたり、脇が潰れる、胸が突き出る、肋が開くなどの原因になります。
続きは、こちら
『エポールマンを見直そう』[BALLET WORK SHOP]まとめ
仮のエポールマンではなく、【正式な】エポールマンを取るために必要な腕のポジションについて、解説しましたが、いかがだったでしょうか。
対面でない以上、こうしたことを正確にお伝えしようとすると、最低限の専門用語が必要になります。わからない言葉は、ご自身で調べ、正しい意味で理解しているかを常に疑いながらお役立てください。
ワークショップでは、この辺りの復習もしながら、エポールマンへと発展させていきます。対面の場合は、位置のチェックなどもできますので、安心してご参加ください。
また、こうした【仮】の状態で習っている項目は、大人の場合、多岐に渡ります。そのままで楽しむのもヨシ、上手になりたいなら【正式な】ものを習うもヨシ、目的に合わせて、納得した上で選択すると良いかと思います。
正式なものを習いたくなったら、すぐにJBPへ。1日でも早い方がいにつきやすいです。先延ばしせず、勇気を持ってアクションを起こしましょう!
ワークショップは、こちら
『エポールマンを見直そう』[BALLET WORK SHOP]JBP バレエワークショップ
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