知らないと損する!膝が伸びない・伸びて見えない 本当の理由

伸ばしているつもりでも「膝を伸ばして!」と言われてしまうことってありますよね。一生懸命やっているのに、伝わらなくてガッカリしてしまうことも。

膝を伸ばすことも、膝を伸ばして見えることも大切です。

では、膝が伸びない・伸びて見えないのはなぜでしょう?可動域?筋力?

もちろん、それもあります。その上で、バレエならではの理由があります。あなたの伸び代は、まだまだありますよ!

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バレエ特有の動きのシステムがある

膝が伸びない・伸びて見えない。きちんと伸ばして見せるのは、言葉でいうほど簡単ではありませんよね。

特に、バレエ動作の中で膝が伸びて見えるには、大人に多い傾向を踏まえた上で、他の部位との連動が欠かせません。

動作側の膝は伸びにくい

例えば、タンジュしている脚やロンドゥジャンブしている脚、グランバットマンに上げている脚。

これら、動作脚と支持脚の違いはなんでしょう?

そう、“体重がかかっているか否か” ですね。支持脚には体重がかかっていますが、動作脚には体重がかかっていません。

支持側の膝というのは、体重の重みで膝は伸びやすい状況にあります。もちろん、これはよくない伸ばし方ではあるのですが、実際問題、それでも伸びて見えてしまうのも事実です。

一方で、動作側の膝には体重がかかっていませんから、重さをかけて膝を伸ばすことは出来ません。

重さをかけられない場合「筋肉を活動させて関節を動かす」しかありませんから、筋力が足りなかったり、筋肉の活用によって関節を動かす習慣がついていないと、膝は伸びにくくなります。

動作側の膝が伸びない意外な理由です。

腰椎や骨盤との連動

バレエ特有の課題になるのがこれです。

一般的には、多少、腰椎が後弯したり、骨盤がタックしても、膝が伸びてさえいれば「伸びています」になりますが、バレエではそうはいきませんよね?

そうです、バレエでは不要に腰椎が後弯したり、骨盤がタックすること自体がNGだからです。

ここで、よくある大人あるあるを紹介しましょう。

  • 腰椎が後弯したり、骨盤がタックしている状況だと、膝は伸びるが
  • 腰椎を戻し、骨盤の位置を取ると、膝が伸びない

気づいていましたか?気づいているなら、あなたはあなた自身の体にとても繊細に向き合っています。素晴らしい。

実はこれ、大人だけでなく、成長期の子供にもみられるようになってきました。大人だけの悩みではなくなってきたのかもしれませんね。

例えば、長座では骨盤が受動的に後傾し、腰が伸ばされていないために一見、膝が伸びて感じても、立ってバレエポジションを取ると膝が伸びないとか、タンジュをすると膝が伸びない場合は、典型的にこのケースです。

もちろん、この場合、長座自体ができていないということですから、本来「長座はできるけど立つと伸びない」のではなく、「長座も立った時も膝が伸びない」という言い方が正しい言い方にはなりますが。

エクササイズやストレッチでは膝が伸びるのに、なぜかバレエ動作になると伸びない場合は、ここの連動を作ってあげると、膝が伸びるようになります。

バレエならではの悩みですが、ここをやっておくと、1周回ってストレッチの効果も出やすくなります。

太腿を保持、膝下を伸ばす動きが苦手な理由

もう1つ、これもバレエならではの悩み。

  • 高さのあるディベロッペをするときに、膝を伸ばそうとすると、太腿が下がってしまう。
  • ロン・ドゥ・ジャンブ・アンレールをすると、太腿も一緒に動いてしまう。
  • フラッペで膝下だけを動かすことができない。
  • フラッペやプティ・バットマンなど、速い動きが苦手。
  • アッサンブレなどのアレグロになると、膝が伸びない・伸びて見えない。

1つでも当てはまったら、これらに共通した課題があるかもしれません。

全てに共通しているのが、太腿をキープした状態で膝の曲げ伸ばしを伴うこと。わかりやすいのが前半の2つ。これは、いわゆるY字バランス(ピエラマ)で膝が伸びない理由にも繋がっています。

続きはこちら

『バレエ特有の膝の伸ばし方』[BALLET WORK SHOP]

ピエラマからわかること

バレエは、必ずしもピエラマができないと踊れないわけではありません。ここでは、わかりやすいので、あくまで一例として取り上げます。

手で足を持って膝を伸ばし、ストレッチしようとする時、膝が伸びないと「股関節の可動域が足りないから」と決めつけてしまいがちです。

もちろん、それも一理あります。ですが、実際にここで求められているのは、膝を伸ばすという動作です。

この場合、手で持っているために、腰椎の後弯や骨盤のタックが制限されます。

とてもいいことなのですが、[膝を伸ばす=腰椎後弯&骨盤タック]がセットになっている場合、この状況では膝が伸びないわけです。

手で足を持っていると、これ以上、腰椎後弯や骨盤タックがしにくいですから。いいことですが、膝を伸ばしにくい状況になります。

解決法は先ほどと同じ。腰椎の前弯と骨盤ポジションをとった上で、膝を伸ばすことをインプット!

“股関節が原因だと思っていたけれど、実は膝が原因だった” 大人には割と多いように感じます。原因を決めつけずに、体の可能性を広げてあげましょう。

「膝の伸ばし方」をマスターしたら、膝が伸びるだけでなく、ディベロッペも上がるようになりますよ!

まとめ

「ただ膝が伸ばせる」のと、「バレエで活用できる膝を伸ばせる」には、ちょっと違いがありましたね。

バレエ特有の課題があってうまくいかない場合は、単純に、体にとって経験がないからうまくいっていないだけ、という場合も多いですから、うまくいかなくても落ち込む必要はありません。それは、伸び代です。

あとは、あなたに合った、適した方法を見つけること。

普段のレッスンでは、膝を伸ばすと言っても、体の連動までみるわけではありません。大人のあなたに適切な方法をとれば、伸びなかった膝も伸びるようになります。

バレエの教科書に載っていないことも必要になる場合もあるでしょう。がむしゃらにがんばるだけではなく、努力になるように道筋をつけましょう。

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