アチチュードデリエールのマルバツ

アチチュードは、アラベスクと並んでバレエの代表的なポーズの1つです。

特にデリエールは、ルルヴェに回転、ジャンプなど、様々なエレメンツと組み合わされて、美しいバレエムーブメントを構築します。

アチチュードデリエールで守りたいこと、目指したいことなどを、一緒に整理しましょう。

目的なくして、ゴールなし。

まずは、知るところから!

関連:https://juncotomono.info/20231003-attitude/

*この記事は、2023年10月3日開催予定「アチチュードとアンディオール」予習用記事です。

アチチュードデリエールのマルバツ

バレエの指導は、大まかな道筋はあっても、その詳細な指導は先生によって異なります。

まして、運動歴も、経験も、体の状況も全く異なる人が集まる「大人からはじめた人を対象にしたクラス」なら、なおのこと。

子供や、プロを目指すクラスなら、ある程度「規格」が決まっていますが、大人のクラスは、そうではありません。

そうした状況でも先生は、あの手この手で知恵や経験を振り絞って指導します。アチチュードも同じ。

指導内容は様々であったとしても、バレエとして成立することを目指すのであれば、これだけは覚えておいてほしいこと。絶対にわすれないでくださいね!

気をつけたいこと、目指す方向

膝と太腿の向き

アチチュードデリエールでは、膝が床の方を向いてはいけません。これは、タンジュデリエールやアラベスクと同様です。

例えば、鏡に対して真横を向いてアチチュードデリエールをしている時、膝のお皿は一部が鏡を向いていればいいというわけではありません。膝のお皿の面、全体が鏡に見えている必要があります。

できれば、膝のお皿からまっすぐ骨盤に向けての太腿も、完全に鏡に見えるようにできるとさらにいいでしょう。

兎にも角にも、膝が床を向いてはいけないということだけは、必ず、覚えておいてください。

胸の向き

後ろに脚を上げようとして、胸まで脚の方を向いていませんか?

これは、経験者さんというより、習いたての人や、脚の上げ方がわかっていないケースに多いように感じます。

胸まで上げている脚の方を向きだしてしまうと、デリエールではなく、アラセゴンの出来損ないのようになってしまいます。

胸は前を向いたまま、脚を上げていくにはどうしたらいいか。

ここを、あなたの頭と体に相談する必要があります。

つま先ぶら下がりのカマアシ

人間の足首や甲は、マックスに伸ばそうとするとカマアシになる構造になっています。そのため、力が入るとカマアシになってしまうのが一般的です。

とはいえ、バレエでは厳禁。そして、アチチュードデリエールも然り、つま先がぶら下がると脚のラインが途切れてしまいます。

カマアシになる原因。“足首を伸ばそうとしているから” というのも1つ、理由ではありますが、大人の場合、それだけではありません。

股関節の伸展可動域が足りない状態で、なんとか脚を上げようとすると、足首に力が入りすぎてコントロールができず、カマアシになってしまいがちです。

あるいは、力が入らない・足りない場合も、足の重みで垂れ下がり、カマアシになってしまいます。

カマアシは、バレエを知らない人でも目に入るほど目立つNG行為です。しっかり認識しましょう。

続きは、こちら♪

『足首足指 カマアシ改善』[BALLET WORK SHOP]

3つの要注意ポイント

全てに共通する原因。それが、股関節の伸展と外旋の可動域が足りないこと、弱いこと、操作でが足りないこと。

これらが足りないと、他の部位や他の動きでカバーしようとしてしまいます。アチチュードデリエールのカギとなるエレメンツです。

  • ガチガチなおしり
  • パツパツな内腿
  • 弱々しい裏腿

リリースやストレッチなどを取り入れ、これらのコンディションをよくしておきましょう。

裏腿に関しては、こちらの記事もお読みください。

合わせて読みたい

アンディオールの構造と太腿 大人のバレエ辞書 骨盤:正しい傾きかズレているだけか、その違い

まとめ

“普通に生活できている=必要な可動域がある” 勘違いをされている方が非常に多いですが、そうではありません。

私たちが暮らす現代社会は、体の機能を保てるようにできていませんから、あなた自身がメンテナンスをしない限り、その機能は失われていきます。

アチチュードデリエールは、決して簡単なポーズではありません。ですが、様々なムーブメントに応用されるため、避けて通ることはできません。

「可動域が足りない」の一言で済ませず、どんな動きをするための可動域が足りないのか、そのためにどんなアクションを起こしたらいいのかを知ることは、最短で正しいフォームを身につける道になります。

ワークショップでは、伸展と外旋を中心に取り組んでみましょう!

ワークショップは、こちら

『アチチュードとアンディオール』[BALLET WORK SHOP]

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