空間センスを養う 3つの基本面

正直に言います。バレエは、平等ではありません。

ヨーロッパのとある先生もおっしゃってました。「学生の頃、自分より体の条件がいい生徒がいっぱいいて、いつも“いいな“と羨ましがっていた」と。

センスもそう。生まれ持った影響は大きい。

その上で、その生まれ持ったセンスを開花させるのも、ないセンスを後天的に身につけるにも、どのみち努力は必要です。生まれ持ってセンスがある人も、何もしないで活かせるわけではありません。

この記事では、どっちにしても身につけるべき空間活用の基礎をお伝えします。ここに関しては、センスがあるなし関係なく、身につけたいこと。しっかり活用しましょう!

3つの基本面

3つの基本面は、バレエだけでなく、体を動かすもの全ての基礎です。

関節は、この3つの基本面のいずれかに当てはまって動いているわけですが、私たち“踊る人間“にとってマストなのは、それぞれの面の正確性。

まずは、エクササイズやバレエ動作で気にかけることからスタートしましょう!

前額面

体を前後に分ける面を言います。

日常生活動作でいうと、窓をふく、手を振るといった動作が該当します。

平面的で横方向の動き[内転・外転]になるので、バレエで言うと、このような動きが前額面を活用した動作になります。

  • アンバー〜デミセゴンに開閉するプレパラシオン
  • タンジュ・アラセゴン、グランバットマン・アラセゴン
  • ルティレ
  • バレエポジションでのプリエ

矢状面

体を前後に貫き、左右に分ける面。

おじぎをする、背中を反るなど、前後の動きが該当します。

[屈曲・伸展]が該当しますが、バレエポジションでのプリエは該当しません。該当するバレエ動作には、次のようなものがあります。

  • パラレルポジションでのプリエ
  • 前後のカンブレ
  • 前後のバットマン
  • アンバーからアンナヴァンやアンオーにあげる動き

水平面

体を輪切りにして、上下に分けた面。

後ろに振り返るなど、捻りが入った動作が該当します。

[内旋・外旋]になりますので、バレエでいうと、動作以前の“要素“が該当してきます。

  • ターンアウト、アンディオール
  • アラベスク
  • エポールマン(捻る場所は、スタイルによって異なる)
  • 足や腕のバレエポジション

ただ動くのではなく

バレエ動作やエクササイズは、この3つの基本面が組み合わされてできています。面自体を満遍なく使うような動きをすれば、体の動きにも偏りが生まれにくく、良い影響が表れることでしょう。

バレエレッスンにおいての話をすると、大事なのは、ただなんとなく動くのではなく、どの面を使う動作なのかを把握し、限りなく正確に動こうとすること。

同じタンジュ・アラセゴンをするにしても、ただなんとなく脚を出すのと、前額面を意識するのでは、その正確性はまるで変わってきます。

まとめ

今回紹介した3つの基本面は、機能解剖学の入口的な知識です。日常の動きも交えて理解すると「軌道(プロセス)、動きの出来上がり」に正確性が生まれ、クリアなムーブメントになります。

3つの基本面、ぜひ活用してみてください。

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