バレエで使うのは外側じゃない、内側だ!
なんの話かって、フトモモのこと。
”先生が言っていることをできるようにしたい” という気持ちはあるけれど「何をしたらいいのかわからない!」という声が多い。
先日のツイート。
究極の時短筋トレは、普段の姿勢を完璧に取ることです。それは、かなり難しい💦ならば、少しでも背を高くしようと姿勢をとる。少しでも、後ろに立とうとする。ちょっと倒れそうかな…くらいに立つとなおよし。たった10秒でも、毎日やったら一年で3650秒。あなたもやってみましょう🍎
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) July 6, 2021
実をいうと、内腿ほど “普段からキチンとした生活を送っているか” がバレるパーツはない。
私自身、身体部門の先生からこの事実を伝えられたとき
「内腿の感覚がないとか、恐ろしくて言えない!」と思ったほどだ。
それはさておき。
レッスンで理解したい「内側・内腿」事情について、お伝えしよう。
“うちもも” が使えない原因は、視点にある【教師視点と内腿強化】
なぜ、内側?内腿?
先生はなぜ、「内側!内腿!」と言うのだろう?
▶︎代表的な3つの例
・脚をアンディオールして欲しいとき(動作脚)
・脚が引けている(支持脚)
・体が流れてしまっているとき(支持側)
ちなみに「アンディオール」とは、さまざまな要素が含まれる。
これさえやればOK!とはいかない。
この場合は、主にこの2つは押さえたい。
・脚の向き、外向きにする
・脚を寄せる
実際に考えることは別にある!
机上の空論ではなく、実際のレッスンで理解するために。
▶︎ちなみに「内側・内腿ってどこ?」
●●筋とかあるけれど、レッスンで大事なのは、実はここではない。
多くの人がカン違いしがちなのがココ。
▶︎先生はどこをどうして欲しいのか。
ココこそが最も重要。
先生の見る目があるのならば、先生の指導ラインに乗ることで次の段階に進むことが可能。
ベルトコンベアのように。
先生の視点
脚をアンディオールして欲しいとき
要するに、動作脚の角度が取れていない。
▶︎例えば、横のタンジュで膝が前を向いていたら?
・内側をもっと見せて!
・内腿を回して!
このように声がかかったら何をしたらいいだろう?
・内側を見せた「つもり」でも
・内腿を回した「つもり」でも
膝が相変わらず前を向いていたら、「言われたことをやっていない!」となる。
あなたが悪いわけではないけれど、先生が思うのもごもっとも。
▶︎やって欲しいのは「膝が天井方向を向くこと」ですよね??
大事のは、内腿云々ではなく、この場合は膝の角度。
脚が引けている
片脚になっているときの支持脚。
例えば、ルティレやタンジュを想像しよう。
これも、さっきと同じ。
▶︎脚を回すとか、内腿がとか…でした??
違いましたね。
脚を引いたまま、内腿をどうこうしようとしても、結果は同じ。
▶︎「位置」の問題でした!
支持脚が引けている。
つまり、横から見たときに「垂直ではなく、斜めに倒れている」ということ。
▶︎真っ先にすることは、実は、内側云々ではない。
そう、”支持脚を垂直に・まっすぐにする”
コレです。
体が流れてしまっているとき①
支持脚側に寄りかかったり、流れたりしているケース。
”しっかり乗る” ということを、正しく理解していない場合にも起きやすい。
▶︎これが一番厄介。
とはいえ、どうしたらいいのかがわかると、体のラインが「グッ」と変わる。
▶︎とりあえず。
この手の話については、記事で言い切れるようなことではない。
その上で、とりあえずでも、あなたに知っておいて欲しいことをお伝えしよう。
▶︎支持脚に寄りかかっていると、見る人が受ける印象。
・外腿、前腿ばかり使っているように「見える」
・脚やおしりに寄りかかっているように「見える」
・いわゆる「腰掛けている」ように「見える」
▶︎注目は「見えてしまっている」こと。
実際どうあろうと、そう「見えてしまっている」ことが、大きな問題。
例えば、外腿や前腿が必要なだけ使われていない。
むしろ、もっとしっかり使うべき状況であったとしても、そこ「だけ」使いすぎているように「見える」。
体が流れてしまっているとき②
ここは、しっかりと押さえておきたい。
▶︎まずは、ポジションの形を崩さないこと。
第5ポジション、もしくは、第1ポジション。
ここから片脚になるときに、支持側パーツの位置を変えないようにしよう。
□チェック項目
・骨盤がつま先の方に移動しない。
・荷重が足部外側に移動しない。
・頭や鳩尾が前に移動しない。
「しない」ばかりだが、要は「変えなきゃいい」ってこと。
内腿の感覚が欲しい!
内腿タルタルもなんとかしたい。
内腿の感覚は、あるに越したことはない。
それは、確かなことだし、ボディデザイン的にもいいことだ。
以前ツイートしたものだが、コレだけで内腿ブルブル。
試しにやってみよう。
まっすぐな脚を作りましょう。▶︎第6ポジション①内くるぶしの間をつける②膝の内側をつける③左右のオヤユビの付け根をつける
✳︎膝が外を向かないように注意⚠️ 脚が既に変形している場合は、意識的に取り入れたい項目。生活の中に取り入れてみるのがオススメです🌼— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) June 29, 2021
▶︎これも、難しい…
諦めるのは、まだ早い!
電車の中や、デスクワークでもできることをご紹介。
用意するのは「イス」だけ。
▶︎やってみよう! 10秒チャレンジ。
①椅子に座る。
②内くるぶし・膝の内側・太腿の内側をつける。
*10秒チャレンジ。
以上!
▶︎レベルアップ!
もう少し、がんばってみたいという人は、チャレンジ。
・おしりの骨に乗る
・胴体を床に垂直に立てる
要するに
”内腿の感覚を入れる、内腿を強くする” ために、最も合理的かつ、バレエに役立つ方法。
これを知っている方からすると
・「内腿の感覚がありません、どう使えばいいですか?」➡︎この人、行儀悪いんだな。
という方程式が成り立ってしまう。
ウカツに質問にいくのは危険カモ。
聞くにしても、自分でできることをやってからの方が、あなたの評価を下げずに済む。
恐ろしや、恐ろしや。
補足
▶︎おしりの骨に乗るとは。
つまり、おしりのお肉をベターッと横に広げないでね!ってこと。
お餅のようになっていないかを確認。
▶︎胴体を垂直に立てるとは。
人間は「自然」にしていると、胴体を前に倒す。
思っているより「後ろ」で、垂直になるかどうか…ってところ。
コレは、頭の片隅に入れておくと何かと役立つ。
思っているより重要だけど
この記事でお伝えしたこと、バレエの「根幹」ともいうべき内容ではある。
▶︎ここでは言えないけれど
アンディオールっていうのは、単純なコレではない。
・外旋
・回す
▶︎敢えて言うなら
「ソフトクリーム」もしくは「床屋さんのクルクル看板」。
▶︎どういうことかって?
それは、内緒。(笑)
というより、”記事で説明できるような内容ではない” というのが本音。
もっともっと、深海のように深い。
アンディオールを知りたかったら、どうぞ、会いにきてください。
●寄りかかり解決、体が流れるを解決、内腿も!
https://juncotomono.info/program/20210818-16-hipjt-abduction/
今日は、
椅子に座っている間
10秒だけやってみて!