指導言語を正しく理解する、もっとも意識すべき捉え方

2022/11/24

骨盤と脚の関係、脚と足の関係。

理想は、それぞれが自立していて、協力できる時に適切な協力体制をとれることです。

決して、依存したいわけではありません。

大人のあなたがまず獲得すべきは、それぞれの「自立」

あなたが自立しているように、ね。

申し込み忘れはないかな?

全く動かないワケではありません

ここで骨盤に関する誤解を解いておきましょう。

“指導言語=事実” ではないということ、それが有効であること、ゆえに理解が難しい側面があるということにも、着眼してみましょう。

例えば、バットマン・タンジュをするとします。

“安定した骨盤=全く動かない” というわけではありません。

実際には、つま先が床に触れているタンジュの時点で骨盤は動いています。

それでも先生は「骨盤を動かさないで!」と言います。

なぜでしょう?

それは、実際には骨盤が動いていても「タンジュの時は骨盤が動きますよ」と先生が言ってしまうと、不要に動き過ぎてしまうからです。

必要な分動くのはいいのですが、不要に動きたくはないのです。

なので「骨盤キープ、骨盤保持、骨盤動かさない!」と先生は言います。

でも、あなたは疑問に思うかもしれませんね。

「骨盤動かすな!って言ったら、本当に動かさずに動こうとするわけだけら、テクニックとして間違いになるんじゃないの?」と。

安心してください、それは大丈夫なんです。

 ▶︎タンジュならタンジュのビジョン、つまり、正しいフォーム・フォルムを認識して

 ▶︎そこに近づこうとしていたら

 ▶︎骨盤は「そのフォーム・フォルムを実現するために、必要量動く」

なので、骨盤どうこうというのも大事ですが、そもそも「その動作がどうあるべきかの終着点」が明確に見えているかが、非常に重要になります。

初めての人にでもわかるように、タンジュの動きを説明しようとしてみると、自分が明確に認識しているかどうかのテストができるよ!

骨盤ズルズル、お見かけいたします

骨盤と脚の自立。

股関節の感覚が薄い人は特に要注意!

⬇︎骨盤ズルズルの例

  • タンジュやジュッテをすると、骨盤も一緒に動いてしまう。
  • ロンドゥジャンブアテールをすると、腹踊りのように体が動いてしまう。
  • 支持脚を引き込んでしまい、骨盤が受動的に前傾してしまう。
  • おしり(骨盤)が支持側にズレてしまう。寄りかかってしまう。

問題はこれだけにとどまりません。

骨盤がズルズルと動いてしまうと、連鎖的に太腿が緩みやすく、膝が曲がってしまいます。

すると、連鎖して足首やつま先が緩んだり、股関節を詰めてしまったり、さまざまな悪影響が津波のように押し寄せてしまいます。

ちなみにこの状況は、先生が「外側ばかり使っている、内側を使って!」と言いたくなる形なんだ。

解決法は、外側を使わないようにすることではなく、まずは、骨盤と脚の自立。そして、膝を伸ばすことだ。

アンディオールは、この「後」に来ることだよ。

安定した骨盤と正しい脚の出し方を覚える

繰り返しになりますが、タンジュにしてもロンドゥジャンブにしても、動かすのは脚であって、骨盤ではありません。

ここをボンヤリと捉えるのは禁物です。

はっきりと認識しましょう。

 ▶︎骨盤を止めて、脚を動かす

このことによって、股関節の可動を促し、より大きな動きへと備えることができるのです。

では、骨盤を止めて脚を動かすヒントをお伝えしましょう!

  1. おしりと太腿の境目から5cm下がった位置を確認。
  2. おしりの割れ目〜①までを【閉じる】
  3. ②をキープしたまま動く。

ここでのポイントは②

【閉じる】とは、感覚的なことではなく、物理的に閉じている・くっついていることを指します。

少なくとも、次の3つの動作は、このエリアが閉じたまま行えるようにしましょう。

  • バットマンタンジュ
  • バットマンタンジュジュテ
  • クドゥピエ

ここにあげた3つは最低限です。

もちろん、ロンドゥジャンブアテールでも【閉じたまま】ですし、プリエも【閉じようとする力を働かせたまま】行います。

ただ、ここに関してはレベルが上がりますので、まずは、上記3つの動作にトライ。

できるようになったら、他の動きでもどんどん応用しましょう!

まとめ

骨盤と脚の関係。

頭ではなんとなくわかっているつもりでも、それが明確でないと、形となって表れません。

JBPでは、大人の方に必要な方法や体作りを毎月、ワークショップ形式で開催しています。

きちんとバレエをやりたいという方は、ぜひお越しください。

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では、ここまでをまとめましょう。

  • 骨盤と脚は自立し、協力を必要とするときに適切な協力を取れるようにします。
  • バットマンタンジュで動くのは脚であって、骨盤ではありません。
  • 骨盤を安定させて脚を動かすためには、骨盤と脚のつなぎ目エリアへの正しいオペレーションが有効です。

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