自分は「0」だと思い込んでいると、何十年たってもうまくいきません。
上達サイクルに入れないままです。
生きている年数分、理想の立ち方や動き方からは離れていきます。
それが現代の生活なのです。
受け入れ、その上での対応をすれば、ちゃんとうまくいくものです。
基礎であるエレメンツの1つ
バレエでは、頭を後ろに保ちます。
その上で、大人は注意したい捉え方があります。
- オフィスワーカー、事務作業が多い。
- 家事、育児、介護をする時間が長い。
- スマホ、パソコン、テレビ、本を読む時間が長い。
ほとんどの人がいずれかに該当することでしょう。
これらは、頭が前に突き出したり、垂れたりしやすい動作です。
頭がまっすぐ立っている状態を「0(ゼロ)」とすると、今の状態は「ー(マイナス)」
まずは、「ー」から「0」にする必要があります。
これだけで、十分良くなります。
少なくとも、大人を対象としたクラスでここまでできていれば、頭の位置に関してはかなり上位に入るでしょう。
可能であれば、「0」から「+」を目指してもいいでしょう。
ここからは、専門的な内容に入ります。
なんでもそうなんだ。自分はできていると思って「+」ばかり求めるとうまく行かないよ。基礎を放棄するという事だから。ちゃんと「ー」から「0」にする【マイナスゼロライン】を克服すれば、かなりバレエらしくなるんだよ。
問題を分けることの重要性
「バレエでは頭は後ろにポジショニングする」ということを知っている人に多い間違いが、頭を後ろではなく、首を後ろに引っ張りすぎること。
これだと過剰に力が入ってしまい、頭の自由な動きを阻害してしまいます。
また、ピルエットなどの回転でスポットがつかない原因にもなっています。
まず、首の正しいアライメントをとる。
そのアライメントを保持した上で、頭のポジションをとりましょう。
もう一度確認しますが、後ろにするのは「頭」です。
これは、頭を後ろにすることを知っているからこそ起きる間違い。知らない場合は、頭が前に突き出すか垂れるか。間違いではあるけれど、初歩的な間違いとは違うよ。修正すればOKだ!
“アゴ” がポイントになる
大人に多い傾向は、顎を喉に近づけてしまうこと。
- 引き顎
- 二重顎
- 目線が低い
- 首のアライメントが取れていない
- 背中が丸い
これらは、とても根深い関連性を持っています。
顎を喉から遠ざける意識を持ちましょう。
顎が上がりやすい人も、「上げる」ではなく「遠ざける」ことで、正しいポジションに近づくことができます。
首の配列と頭の配列・位置が取れたら、そのまま手を後頭部にそっと当てます。
その手を軽く圧しましょう。
手に圧が伝わる程度でいいのです。
ただし!
首の筋力が弱い場合など、手に圧を感じる程度では済まない場合もあるよ。(もっと強い力を必要とする場合もある)首の筋力不足は年齢が増すと増える傾向ではあるので、どの程度の力加減が必要なのかの見極めが重要。
まとめ
頭を立てるヒントがわかりました。
大人に必要な捉え方は、しっかり自覚しましょう。
ここまでをまとめます。
- 大人は頭が前に突き出たり、垂れていることが多いと認識しましょう。
- マイナスゼロラインを改善しましょう。
- 首と頭の問題を分けましょう。
- 顎を喉から離しましょう。
ファーストステップ♪
次のレッスンで試してみよう。