ヘッドポジション よくある間違いとセルフポジショニング

頭は、体の最も高い位置にあります。その重さ4〜6キロとも言われています。5キロの米袋が体の一番上に乗っているのです。

それゆえ、全身への影響力は大きいものがあり、適切なポジションが取れないと、首への負担もかかり、全体のラインを崩してしまいます。

大人に多い誤解とセルフで可能なヘッドポジションの取り方、一緒にやってみましょう!

合理的なヘッドポジション

バレエでは、頭は後ろにポジショニングします。頭と首が立ち、首が正しく頭の重さを支えてくれます。

さらに、首が長く美しく、頭が小さく見えるという「美的観点」のメリットだけでなく、首の可動域を十分に発揮できるという機能性も兼ね備えています。

とても、合理的なのです。

大人に多い間違い

大人に多い間違いは、頭を後ろにしようとすると顎を引きすぎてしまうこと。

もちろん、頭が前に落ち、垂れてしまうのは、最もやってはいけないことの1つ。かといって、顎を引きすぎてしまうのも正しいポジションではありません。

この顎の引きすぎ。“体の機能や運動能力が衰えている“ つまり、体の老化が進んでいるケースに多い傾向です。また、テクニカルなことが苦手なタイプにも該当します。

顎を引きすぎるデメリット。例えば、回りもの。

顎を引きすぎていると、首に過剰に力が入ってしまいます。そのため、頭を自由に動かすことができません。この状態で、スポットをつけようとしてもつけられないのです。

結果として、体全体が硬直してしまい、回転軸が傾き、回転自体が崩れてしまいます。

硬直した体が傾くと怖いですから、余計に硬直させてしまい悪循環です。

違いを整理

ここで、整理をしましょう。

大人に多い間違いと正しいポジション。何が違うのかがハッキリしてきます。

  • 顎を引いてしまう→頭の角度
  • 頭を後ろにする→頭の前後位置

角度と前後位置は違います。

まず、角度を体験してみましょう。

顎を上げたり、引いたりしてみてください。頭頂部が後ろを向いたり、天井を向いたり、前を向いたりします。これが角度。引き顎はこれです。

では、頭の角度を変えずに、顔面ごと前に、後ろに動かしてみましょう。これは、ちょっと難しい。前後に動かしているつもりが、角度になっている場合があります。動画に撮ってみたり、誰かに確認してもらうといいでしょう。これが前後位置。

全然違いますね?

セルフポジショニング

「合ってるかな?できてるかな?」という場合は、JBPバレエワークショップでお声がけください。

  1. 首の後ろに手を当てる。
  2. 首の後ろに、しわやたるみが起きない範囲で顎を上げる。
  3. その角度のまま、頭ごと後ろにする。

ワークショップは、こちら

「これ、合ってるかな?」

「記事を読んだのですが」一言つけて、バレエワークショップで聞いてみてください♪

まとめ

「頭を後ろに保つ」その意味は分かりましたか?

正しく行えば言葉の通りですが、どうしても自分のやりやすい方に動きがち。そこに間違いが出てきます。

間違っていると思っていないこと、気にかけていないことも、本当に正しい解釈をしているか、本当に正しい動きをしているか、バレエワークショップで確認しましょう。

気になっていることの原因が、気にしていないことにあるかもしれません。気にしていないことを確認する重要性。経験者ほど、認識したいものですね。

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