あなたに適切な方法を選択する。
正しく、健康的であるということ。
序論:わかっているが、うまくいかない
アッサンブレ、ジュッテ、バロネ。
支持脚は床に向かって伸ばされる。
▶︎頭ではわかっている!
▶︎やろうとする気持ちはある!
▶︎やってるつもり!
思うように形に現れにくい代表例だ。
「同じことを何度も言われたくないけど、思うようにいかない」
あなたの気持ちを大切にして、一緒に考えてみよう!
ポイントは、”子供との違い”だ。
本論:アッサンブレの支持脚が伸びない!|大人バレエ 悩みを整理
本論1:もう一度、思いだそう!
原点回帰して、大事なことを思い出そう!
バレエのルールブックとして、つまり、”お約束” として覚えておきたい。
[バレエのルールブック]
▶︎まっすぐ上に跳ぶこと
▶︎支持脚をまっすぐ下に伸ばすこと
アッサンブレをいきなり「空中で第5ポジションに揃える」と習うケースもあるようだが時期尚早。
もし、ここで悩んでいる場合は、全くもって問題ない。
まずは、段階を踏んで「基本的なこと」をしっかり押さえよう。
NG動作から確認、これらはやってはいけないことリスト行きだ。
▶︎つま先を動作側に丸めるように伸ばす
→タンルヴェやシャンジュマンの伸ばし方はOK?
▶︎支持脚が動作側に移動してしまう
→床の圧し方を学ぶためにも正確に。
バレエは「何をするか」以上に、「何をしないか」が大事な舞踊だということをお忘れなく。
●タンルヴェでの足指の伸ばし方については、こちらをお読みください●
本論2:大人「こそ」欲しいこと
ヒトは、筋の活動によって膝を伸ばさない。
ヒトは、重さをかけることで膝を伸ばす。
最初に、実際に起きていることを把握しよう。
●参考 大人が覚えるべき「正しい膝の伸ばし方」については、こちらの記事を参考にしていただきたい●
膝を伸ばす筋はあるけれど、ほとんどの人は筋を使わずに膝を伸ばしている。
これが、アレグロで「支持脚が伸びない原因」である。
基本的に、発育中の子供なら「黙っていても」発達する・発達しすぎるくらいだとしても、私たち大人は勝手に「衰えていく」。
膝を伸ばす筋は、”まっさき” と言っても良いほど、衰えやすいのだ。
とはいえ、悲観する必要はない。
老化が進み、医師に指摘されたというケースでも、正しい膝の伸ばし方を覚えることで、医師が驚くほどの回復を見せてくれる!
やることは、ただ1つ。
膝のお皿を引き上げることで膝を伸ばすことを、あなたの頭と体にプログラミングしよう。
伝言ゲームのように「膝を伸ばしてー!」と脳から指令が出たら、体が「膝のお皿を引き上げて膝を伸ばしまーす!」と反応するよう、自動化するのだ。
これは、レッスン以外で作る。
どうしたら良いのかわからなければ、一度、JBPで専門家に診てもらうことも視野に入れよう!(注1)
注1…ここでいう「診る」とは、JBPで専門家によるプログラムを受講することを指している。
本論3:重いところも、ご一緒に
「跳ぶ」とは、「体全体が上方へ移動し、空中に滞在すること」。
気持ちが先行すると起こりやすい間違いがあるので、確認しておこう。
▶︎頭だけで上に飛び出そうとする
▶︎首だけで腕に飛び出そうとする
✳︎ジャンプのときに、首筋がピキッとくるようなら要注意。
胴体の中には、内臓も収まっていて、大きく、重い。
ジャンプをするときに、「胴体ごと」移動することを意識してみよう!
●参考 レッスンですぐ使える胴体移動の考え方。お読みでない方はぜひ!●
結論:両足から片足へのチャレンジ
アッサンブレをはじめとする、アレグロでの「支持脚の伸ばし方」。
▶︎筋を使って膝を伸ばす
→膝のお皿を引き上げる
▶︎胴体ごと跳ぶ
→首筋がピキッとしたら、胴体が遅れている合図
ルールブックでは、まっすぐ跳ぶ・まっすぐ伸ばす。
タン・ルヴェから、少しずつ、アッサンブレにも応用してみよう。
アッサンブレでうまくいかなかったら、いつでも、タン・ルヴェに帰ればいいのだ。
帰る家はある。
安心して挑戦してみよう!