おばあちゃんに見えた私のはなし

私がどう見えるか。
それは、
私の「所作」が決める。

 

 

今日は、あなたとお茶会をしたいと思う。

”おニャーさんの部屋”に出すような、専門家としてお伝えするのではなく、コーヒー片手におしゃべりをしたい。

 

✳︎

 

それは、テキスト作りのために、写真試し撮りをしていたときのこと。

テーマは「椅子からの立ち上がり方」。

 

 

世の中にエクササイズ本やストレッチ本は沢山ある。

「バレエに役立ちますよ」というものも沢山ある。

 

私も散々見てきた。

意外とやることが多く、良くも悪くも順序だっていて、毎回最初からやらねばならない。

すすむほどに、一度に行うエクササイズが増えるのだ。

正直、面倒だし疲れる。

そして、途中でイヤになってくる。

 

”面倒だし、疲れるし、腰を上げるのが重い” 私にだってあるのだ。

だから、何か「だけ」をやっていいもの、普段の生活で “ちょい足し” すればいいもの、あるいは、一度で複数のことだ済むものを、まとめようと思ったのである。

 

 

 

そんなこともあって、「正しい椅子からの立ち上がり方」を加えることになった。

これを正しくできるようになれば、股関節の可動域が大きく変わるのは明らかだ!
(詳しい解説は、テキストをお読みください)

 

 

さて、正しく動けている写真。

これだけ見ると、これが「普通」に感じる。

 

どのくらいに人が、こうやって椅子から立ち上がっているのだろう?

100人に1人? それとも、1000人に1人??

実は、そんな次元の話だ。

 

「普通」と言ったが、実は、もはや「普通」ではない。

現代人は、人間のカラダの基準を変えてしまったのだ。

 

さまざまな理由で、病院や整骨院に人が溢れかえる。

こうしたところに、理由があるのだろう。

今は、事情があってこうした状況ではないが、人が安心して動けるようになれば、再びこうした状況になることは、ほぼ間違いないだろう。

いや、これまでより加速する可能性が高い。

 

 

バレエをするならば、股関節の可動は欲しいアイテムだ。

椅子から立ち上がる動作は、欲しいものを手に入れるチャンスでもあるのに、もったいない話である。

この状態でストレッチを沢山やったとしても、実際のバレエレッスンでは「やった割に効果が出ない」を堂々巡りすることだろう。

 

 

私が驚いたのは、ここではない。

こんなことは、わかりきっていたことである。

 

話を進めよう。

テキストには、4つのNGパターンの写真を出すことにした。

 

そのうち1つは、他の3つと性質が異なるものとした。

この写真を撮って、リハビリやトレーナーの先生方に見せると「どうみても、腰が慢性的に悪い人みたいだね」とか「可動域がほぼほぼない人みたいだね」と笑いながら言われた。

 

私は「なるほどな、自分で、腰が悪くなるパターン作っているのだな」と改めて、確認することができた。

 

 

驚いたのは、残り3つの写真だ。

予想では “姿勢が悪い” とか “動きが変・おかしい” そんな印象だと思っていたのだが、驚くほど「老化している自分」がそこにいたのだ!!

 

オバさんではなく、おばあちゃんになっている…。

 

実年齢云々ではなく、若々しく見える人・老けて見える人というのは、確実に存在する。

それは、こうした所作がこんなにも大きく影響していたのである。

私は、身をもって気づくことができた。

 

「老けて見えるということは、正しく動けていない」ということ。
「正しく動けるということは、若々しく見える」ということ。

 

メイクや服装で飾っていても、見ていて違和感を覚えてしまうことがある。

それは、無意識に “正しく動けていない” ことを察知しているのかも知れない。

 

 

所作を正しく行う。

どんなに高い美容液よりも、特効薬なのかも知れない。

 

私も気をつけよう。

自戒を込めて。

お読みいただき、ありがとう。

 

 

●「正しい椅子からの立ち上がり方」は、こちらに掲載されています。●
coordinate表紙 大人のバレエ 踊りやすくするためにカラダを整える[バレエ参考書]

 

 

 

 

 

 

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