これは一生モノ:偶然ではない、実力にするために

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あなたが知っていることが、バレエの基礎基本とは限りません。

むしろ、そのほとんどは基礎基本ではないでしょう。

ここを受け入れられるのか、冷たく突き放すのか。

あなたのアクションは、そのままあなたに返ってきます。

基礎と基本

基本は、時代やスタイル(メソッド)によって変わります。

ある日、突然変わるということさえあるのです。

一方、この記事でお伝えすることは【基礎】に含まれます。

基礎は、変わることがありませんので、どの時代、どのスタイルでも共通することになります。

もちろん、あなたにも当てはまります。

例題

あなたにクエスチョン。

タンジュでの【足部(フット)】の動かし方や状態を言葉で説明してください。

それでは、答え合わせをしましょう。

  1. プレパラシオン【アテール】で作ったを変えずに
  2. そのままを動かすことで、動作(タンジュ)を生み出す

これがタンジュの【基礎】です。

これができた上で、クオリティアップや演出上の理由で行うのが、次の方法です。

  1. アテールから
  2. 求められた足の形を作りながら
  3. 動きの頂点(タンジュの出来上がり)に達する

後ほど記述しますが、【①アテールから】であって、ベタ足からではありませんので注意しましょう。

解説

前者(赤)は、アテールで既に足部の形を作っています。

これが【プレパラシオン】としてのあるべき姿です。

要するに、100メートル走をするときの「ヨーイ!」ができているということ。

どちらをやるにしても、ベタ足ではなくアテールができていないと、タンジュとしての基礎が成立しないことがわかります。

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アテールとベタ足

アテールとは、ただ足底を床につけて立っていることではありません。

あなたが普段、バレエクラスで【アテール】と思っているものは、間違いなくアテールではなく【ベタ足】です。

基礎と動作特性

アテールには条件があります。

  • いつでも動作を生み出せる状態を常に保持している。
  • そのまま、脚を動かすだけででいい足部のシチュエーションが備わっている。

ベタ足で立っている場合、動作を行う前に[足部の形を作る]という余計な予備動作が入ってしまいます。

もしくは、動きながら行うことになるので、その動作の完成系を見せることができずに終わってしまう場合もあります。

これは、タンジュに限った話ではありません。

アテールというのは、全てのバレエ動作の足底と甲の形を既に作っていることになります。

これがあって、動きの特性などがプラスされていきます。

当然、タンジュと特性というものもありますが、それは、アテールの基礎があっての話なのです。

基礎は最初に習うべきものではない

よく、基礎基本と一緒に考えてしまっているケースを見かけますが、基礎と基本はわけた方がいいでしょう。

基本は、できればはじめから習いたい項目です。

一方で、基礎というのははじめから学べるものではありません。

特に大人の場合、最初から基礎に取り掛かれるだけの体の土台がありません。

ある程度、動けるようになってからでないと、基礎というのは取り組むことができないのです。

初心者がアテールに取り掛かるのは、難度が高すぎます。経験者だからこそ、取り組むことなのです。

基礎という言葉が安易に使われがちですが、レッスン内容の難度や体の使い方のことではありませんので、意味を取り違えないようにしましょう。

まして、初心者が取り組むべきことではありません。

やってみよう

ここでは、アテールの材料となることを手に入れるためのエクササイズを紹介しましょう。

こうした材料でアテールを構成していきます。

  • アテールでは【甲が張った状態】を常に維持し続ける。
  • その際、横方向に足を広げれることが必要。

↓足のマッサージなどをしてから行うと、やりやすくなります。

足(指)のグーパー体操

  • とりあえず、足指をグー(に握る)、パー(に広げる)
  • 足指の付け根からグーパーする

足幅が広がらず固まったままだと、甲を張ることができないので、アテールが作れません。

1ミリでも広げられるよう、メンテナンスをしましょう。

まとめ

“簡単な動き=基礎基本“ではありません。

基礎とは経験者が取り組むことですので、初心者の方はしっかりと体を動かすこと、基本に取り組みましょう。

  • 基礎と基本は違います。
  • その動作の基礎と動作特性を分けましょう。
  • アテールとベタ足は違います。
  • アテールは、バレエ動作の基礎になります。
  • アテールを理解するために、足を横に広げられるようにしましょう。

ファーストステップ♪
グーパー体操をやってみよう!

【実践編:アテールを知る、動きにつなげる】

【実践編:これが基本、知るだけでなく“身につける“】

【Thank you】


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あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!

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