バレエにおいて基礎となる体の操作があります。
それらは、“日常生活を送る、一般的なストレッチや筋トレ“では、身につきません。
また、解剖学的発想だと尚更身につきません。
こんなに大切なのに、なぜ教わる機会がないのでしょう。
この記事では、その“プロローグ“をお伝えします。
脚のギブス化とは、何でしょう?
結論、【脚の剛性を高める事】です。
ちょっと、ピンとこないかもしれませんが、これがないとバレエが成立しません。
あなたの知識や思考をアップデートしましょう!
こんなときに実感します“剛性力“
脚のギブス化が必要な理由。
初心者ではない、あなたならきっとわかるはず。
その1:変形を防いでくれる
意図せず、緩む・曲がるなどはNG!
- ピケをすると膝や足首が緩む、曲がる
- ルルヴェをすると、踵が引けてカマアシになる
- ジャンプで膝が伸びない
- ピルエットでトントンしてしまう
- そうしたつもりはないのに「曲がっている」と指摘される
その2:落下を防いでくれる
バレエは重力と仲良くなりません、永遠のライバルです。
- 前のタンジュをすると、カカトが落ちてカマアシ
- アラベスクやアチチュードデリエールでつま先が落ちてカマアシ
- グランバットマンで自分の意思で脚を下ろしているように見えない
- ジャンプやルルヴェの着地がドスンとしてしまう
- 引き上げや意思を持った動き、ハッキリ動くことを指摘されやすい。
その3:今より動きが速くなる
音楽からズレないこと、動きの性質に沿った動作速度は、最も外してはいけないこと。
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頭がいっぱいいっぱい!:おニャーさんのバレエの学校- 音楽に合わせようとしても遅れる事が多い。
- 速い動きが苦手
- 音楽にあっていると思っているが、遅れているとの指摘を受ける事がある
- 体が追いつかない
- 補足:音感の問題は別。自覚があるが、体が思うようにいかない場合。
音楽に外れている事がわからない場合の問題は別だよ。
わかっているけど、体(脚)が追いつかない場合は、改善する可能性が高いよ!
ギブス化の序章とやってみよう
ギブス化をするためには、複数の項目を同時にこなす必要があります。
[1つ1つの項目=材料]
ここでは、材料を揃えるために知っておきたいことと、材料を揃えるために筋肉に刺激を送ってみましょう。
知っときたい、ギブス化ポイント
ギブス化に向けて、まず、取り組みたいのが「太腿」です。
ここがクリアしないと、膝が緩んできてしまいます。
特に大人の場合、一見膝が伸びているように見えているケースでも、伸び切れていないケースが目立ちます。
これらは裏腿の長さを作り、しっかりと活動させることで改善することが可能です。
- 脚のギブス化、最初に取り組みたい太腿の協調
- そのために、裏腿の長さを確保&活動を促す
やってみよう
- まっすぐ立ち、左右のオヤユビの間を軽く広げる
- おしりの骨(坐骨)をできるだけ、床から遠ざける
- 脚が床に対して垂直にする
- 太腿を外側からプレスするように押し付ける
解説
- オヤユビの間を軽く広げることで、裏腿が寄せやすくなります。
- おしりの骨を遠ざけることで、裏腿の長さを保ちましょう。
- 何も意識しないと脚は前傾しがち。カカトに体重をかけると垂直に保ちやすくなります。
- 外側からプレスすることで、働かせたい筋肉に刺激を送りやすくなります。
おしりの骨(坐骨)とは、椅子に座ったときにあたる左右の骨のことだよ。
脚のギブス化。
正しいバレエテクニックも、バレエらしい動きも、ここからはじまります。
まとめましょう。
- 脚のギブス化、剛性を高めることの必要性を認識しましょう。
- 最初に取り組みたいパーツは、太腿です。
- 裏腿の長さを確保すること、活動することに取り組みましょう。
- 裏腿を活動させる
- 脚を引き締める
- 緩まない脚を作る
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膝が緩む、つま先が緩むなどの変形を起こさないために必要なのは、脚のギ●●化