バレエでの「見る」なぜ伝わらない?:わかりやすく解説

「あの人、変わったね」

バレエをすることで “良い意味で変わる” とは、こういうことなのかもしれません。

大人だからこそ手に入れたい、美しい所作や仕草。

【目は口ほどに物を言う】あなたの「見る」に表れたものは?

必ず守る、バレエの原則

「ここを見て!」と言われたときに多い【ギョロっとした目の動き】。

バレエでいう “見る” と一般的な意味合いでの “見る” では、原則として意図が異なります。

ここでは、バレエの【原則】としての「見る」について、わかりやすく解説します。

シーンを特定する

先生に「こっちを見て!」と言われるシーンを思い出してみましょう。

  • ポーズを取ったとき
  • 動きの中で
  • エポールマンをつけたとき
  • 回転など

対処法は全て同じですが、あなたの先生がどんなときに「こっち見て!」と指摘することが多いのかを思い出しましょう。

ここをはっきり思い出すことで、特定の動きのときに強く意識することに役立ちます。

バレエの原則

バレエでの「見る」。

原則を知り、確信を持ってレッスンしましょう。

また、先生の指示に答えられるように、意図を理解しましょう。

  1. 先生から「ここを見て!」と指示が出た。
  2. 頭を動かすことで
  3. 指定された方向に顔が向く。

これが、バレエの原則です。

指定された方向に【顔が向く】ことが求められます。目ではありません。

ここは必ず、押さえましょう。

やってはいけません。

目だけが指定された方に向き、顔の向きは変わらずこれは、指示通りに動いたことになりません。

必ず、頭を動かし、顔を指定された方に向けます。

1月途中経過

ここが最大のポイント

日常とバレエの違い。

それも確かにありますが、逆に、バレエを日常に持ち込むといいこともあります。

ちょっと待って、本当に違うの?

日常生活とバレエでの「見る」の違いについて、あなたなら理解できたことと思います。

ここで、考えてみて欲しいことがあります。

本当に、日常生活とバレエの「見る」違うのでしょうか。

《シーン1》

あなたは、下を向いて本を読んでいます。

前から誰かが声をかけました。

あなたは、下を向いたまま目だけ動かして、その人をみました。

《シーン2》

あなたは同僚の方を向いています。

すると、前から上司に名前を呼ばれました。

あなたは、同僚の方に顔を向けたまま、目だけ上司の方に向けました。

どうでしょう?

「まさか!こんなことはしないよ」そう思うかもしれません。

その上で、これは、あなたがバレエレッスンで無意識に、していることかもしれません。

バレエに対してだけでなく、先生に対して、同様のことをしているかもしれません。

日常生活とバレエでは違うとは言いましたが、日常生活でもバレエと同様、顔を向けることが大切だということがわかります。

ちなみに…

先生の話を聞くときは【顔・目・体の向き】を先生の方に向けましょう。

当たり前に思うかもしれませんが、レッスンになると自分のことに夢中になって忘れがちです。

経験者も注意

その一方で、決定的に日常とは異なる点があります。

ここには、十分注意が必要です。

  • 1メートル右に位置するモノを見る
    ➡︎頭を動かして見る
  • では、1センチ右に位置するモノを見るときは?

1センチ右のものを見るとき、ほとんどの人は「目だけ」を動かします。

スーパーやデパートに陳列されている商品。隣のものを見るときに、頭をいちいち動かしたりはしません。

本を読むとき、上から下へ、左から右へと、頭を動かして読んだりはしません。

ここが、バレエとの違いです。

バレエでは例え1センチでも、頭を動かし、顔を指定の方向に向けます。

見る方向が大きく変わるときにバレエの原則に沿うことができても、少ししか動かさない場合だと、目だけが動きがちです。

ここは、十分注意しましょう。

まとめ

バレエの原則があった上で、エポールマンなどでは、さらに高度に顔と目線をわけます。

まずは、バレエの原則を守れるようにし、その先の【バレエの型】に進めるようにしましょう。

  • バレエでの「見る」は、頭を動かして顔を向けること。
  • 例えわずかでも、バレエでは顔の向きを変える。
  • 目だけ動かして見ることはしない。

ファーストステップ♪

まずは、先生の話を聞くときに、顔と体を向けるように気をつけよう!

【実践編:原則から”型” へ 〜顔と目線を分ける〜

【Thank you】


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あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!

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