頻度は高いが難度も高い:第4ポジションを最適化する

第4ポジション 3パターン

難度が高くても、頻度が低いのならば、まだいいい。

問題は、難度が高いのに、頻度も高いというケース。

要は、ここを押さえないと、その多くが不正確になるということ。

希望は、“ここを押さえれば、大抵は良くなる“ということです。

頻度は高い、難度も高い

ピルエットのプレパラシオンでは、第4ポジションのプリエを頻繁に使用します。

グランジュッテを跳ぶ前のグリッサードでは、第4ポジションを通ります。

何かの動作の前に第4ポジションをとることが多いということは、第4ポジションが崩れていると、次に待ち構えている動作も台無しになること。

第4ポジションは、動作を生み出すために、非常に重要な役割を果たしています。

プリエの深さに見る誤解

第4ポジションを通るときは、その後に、上下もしくは前後に動く動きが続きます。

プリエを伴うことがほとんどですから、プリエの役割をしっかり認識しておきましょう。

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第4ポジションのプリエをする際に、次の動作を生み出せるエネルギーを蓄えることが必要になります。

それによって、ピルエットやジャンプを生み出します。

ここで、勘違いしてはならないのは、【エネルギーを蓄える=プリエを深くする、ではない】ということ。

プリエを深くすればエネルギーを蓄えられる訳ではなく、エネルギーを蓄えられるプリエをすることが求められているのです。

第4ポジションで注目したいのがココ

バレエ全般に言えることですが、特に第4ポジションの要となるのが“膝下“、特に【脛】です。

このパーツの力が抜けてしまうと「抜けた第4ポジション、プリエ」になってしまい、必要以上に深い、ただ膝を曲げただけ、になりがちです。

とはいえ、第4ポジションは非常に難度の高いポジションです。

なかなか、膝下を寄せるところまで行きつきません。

ただ、ポジションを取ればいいわけではないのです。

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第4ポジション、あれこれ

第5ポジションからの第4ポジションを正確に行うことは、体の機能的にも、知識面の理解力的にも、技術的にも非常に難しいものがあります。

幼少期からの訓練が必要になってくることの1つです。

大人のみなさんは、まず、技術面に適応しやすい方法を選択しましょう。

そうしないと、全てが音を立てて崩れてしまうので注意。

2種類、ないし、3種類

第4ポジションは、2種類あります。

  • 第5ポジションから前後したもの
  • 第1ポジションから前後したもの

クローズド、オープンと呼ばれるのは、この2種類があるためです。

大人のみなさんは、ここにもう1つ足しましょう。

  • 第3ポジションから前後したもの

なぜ、第3ポジションから前後したものを加えるかというと、第5ポジションが取れていないことが多いからです。

第5ポジションは、たくさん足を重ねることよりも、横方向から見た【厚み】を薄くすることを優先させないと、可動域が広がりませんし、アンディオールになりません。

クロスすることを優先させて、厚みのある第5ポジションをとってしまうと、アンデダーンになってしまいます。

そこで、第3ポジションが登場するわけですが、これは、第4ポジションでも同様のことが言えます。

足の位置を深く重ねてしまうと、エネルギーを蓄えることができず、ただ、膝を曲げただけになってしまいます。

そこで、第5ポジションからの第4ポジションの代打として、第3ポジションから作られた第4ポジションが登場するわけです。

ここの力は、絶対に抜くな!

第4ポジションでは、膝下をしっかり寄せましょう。

注意したいのは、【寄せる】であって、押すではないということ。

つまり、膝下を体の正中線に向かって【集めて】いくことであり、後ろに押し出すのではありません。

最も集めやすいのは、第1ポジションからの第4ポジション。

次に、第3、第5ポジションのものへと続きます。

プリエをするときも、膝下を集める力を解除せず、保持したまま、膝を動かします。

ここで、脛の力が抜けるようなことがあってはなりません。

この力がピルエットやジャンプへと変換されるからです。

まとめ

第4ポジションは、ピルエットやジャンプのエネルギー源となります。

何が大切なのかを理解しましょう。

その上で、あなたに必要としている第4ポジションを獲得しましょう。

  • 2種類プラス1の第4ポジションを把握しましょう。
  • 膝下をしっかり集めましょう。
  • 膝下を集めたままプリエをする習慣をつけましょう。

ファーストステップ♪
お家で、3種類の第4ポジションを確認してみよう!

【実践編:日常から膝下を寄せられる体を作る】

【Thank you】


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