バレエでは、プリエのように名称がついた膝を曲げる動作以外、常に膝を伸ばしています。膝のお皿は、正しく引き上げられ、太腿は引き締められたままです。
これらは、膝の可動域や周辺の筋力、動き方によって実現します。
この記事では、タンジュ・アラセゴンを例に、膝を伸ばしたままの動き方について解説します。ぜひ、参考にしてください。
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例題:タンジュ・アラセゴン
最もシンプルなバレエ動作であるタンジュ・アラセゴン。膝を曲げる瞬間はなく、終始伸ばしたままです。
このタンジュで習得する動き方は、後にジュテやロンドゥジャンブ、グランバットマンへと繋がります。
ポイントは「膝を伸ばしたまま保持して動けるか」当たり前のことですが、実際にやるとなるとポイントがあります。
タンジュでのチェック項目
この3つの地点を押さえましょう。
- プレパラシオンで膝が伸びている
- 膝が伸びたまま、脚を出す
- 膝が伸びたまま、脚を戻す
特に、プレパラシオンと戻りで膝が曲がりやすいので注意しましょう。戻りで膝を伸ばしたままポジションに入れようとするからこそ、身体が引き上がり、高くなり、次の準備が完了します。
Let’s try!
体感的にわかりやすくするために、フレックスで動いてみましょう。あえて、足首の動きを除外することで、膝の引き上げや伸ばし方に集中することができます。
- 5番または1番ポジション
- フレックスで脚を出す
- フレックスのまま、ポジションに戻す
とても大事な操作
膝を引き上げたまま、脚の出し入れをする方法です。
- 膝のお皿を骨盤方向に引き上げてプレパラシオンをとる
- 膝を引き上げたまま、踵を身体から遠ざけて脚を出す
- 太腿から脚が戻る、膝はさらに骨盤方向に引き上げる
ポイントは、膝のお皿と踵のベクトル。常に反対方向に力を発揮し続けます。こうすることで、重さや勢い、反動ではなく、きちんと筋を働かせて伸ばせるようになります。
うまくいかない場合は、太腿の筋力低下や膝関節の可動域の不足が考えられますので、エクササイズやパテラセッティングなどがおすすめです。
JBPバレエWS
“膝を引き上げ、保持したまま動く“ のように、バレエでは[保持]が重要なツール。JBPスクイーズプログラムで、抜けないカラダを作りましょう!
まとめ
最もシンプルなタンジュで、膝を伸ばしたまま動けるようにしましょう!
この伸ばし方はジャンプやルルヴェに応用されていくため、正しい動きを覚えるためにも、なるべく早く習得したい項目です。また、正しく膝が引き上がると、適切な太腿の引き締めが起こるため、膝の安全も守ります。
加齢による膝の不調を防ぐ働きもあります。安全かつ美しい動き方を身につけて、様々なバレエステップへと変化させていきましょう。
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