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重さと可動域について一緒に考えませんか?|大人のバレエ

可動域を広げるストレッチをしても、立った瞬間、こんなことはないだろうか。

「ストレッチだと可動域が広がったのに、立つと、なぜか思ったより開かない!」

 

そう思うあなたは、”何も思わなかったときより” も確実に前進しているのは確かだ。

できないことが増えたのではない。

できていないとわかるところまできた、ということ。

 

ならば、あなたが努力して得た可動域を立位(バレエは立位で行われる)で反映できるようにしよう!

なぜ、立つと可動域が減るのか。

一緒に紐解いてみよう。

 

重さと可動域について一緒に考えませんか?

ニュートンがいた!

立つとなぜ、可動域が減るのか。

当たり前だけど “意識して生活をしていないからこそ、頭から抜けているもの” 今回は、これがモノをいう。

 

そう、答えは「重力」。

大天才、アイザック・ニュートンが発見したあの重力である。

 

地球上のあらゆるものは、地面に向かって引き寄せられる。

りんごが木から地面に落下するように、私たちのカラダの重さも上から下へと「落ちている」。

 

そもそも、二足歩行で直立していること自体 “重力に抗っている” ことにはなるが、姿勢不良ばかりの大人に当てはまるかというと、ちょっと違うように思える。

・確かに、四足歩行から二足歩行に移行する際は、重力に抗っていた。
・けれども、二足歩行で安定して動けるようになったら、重力に抗うことを放棄してしまった。

といったところだろうか。

 

 

私たちの体重も、当然、上から下へと流れ落ちていく。

頭の重さは胸の重さと合算され、頭と胸と腹の重さが合算され、といった具合だ。

つまり、地面に近いパーツほど、重さがかかってくるということになる。

 

 

足首のケガが多い方。

大人で趣味でバレエをしている場合、「使い過ぎて」痛めることはない。

本人がそう思いたいだけで、原因ははっきりしている。

 

”腕をケガした” と耳にすることはないのに、膝や足首のケガや痛み、股関節の可動域が足りない、甲が出ないなどは、まさしく重さによる影響を表している。

 

そもそも「使い過ぎ」というのは、「使いこなせる人が、体の能力を超えた仕事を一定期間行った場合」のことを言う。

使い過ぎてケガをするくらいなら、基本的には、筋力不足に陥ることはない。

 

立位になると可動域が減ってしまう原因も同じだ。

重さがかかるほど、動かすには大きな力を必要とする。

 

 

あなたに当てはまるかを確認してみよう。

胸に手をあててて自分自身にたずねてほしい。

私があなたに回答を求めるわけでもないし、誰かに発表することでもない。

冷静に、落ち着いて、本当のところを把握しよう。

自分自身に嘘をついていては、私があなたに手を差し伸べることも、手助けすることもできないのだから。

 

 

頭の重さを分散できずに背骨に重さがかかるから、背中を丸めたり・反らすことが苦手。

・背中を反るエクササイズはできますか?
・背中を丸めるエクササイズはできますか?
・後ろのカンブレはできていますか?
・アラベスクで上体を起こすことはできていますか?

▶︎胸椎(胸)の可動域が減る、カンブレやアラベスクなどで背骨を前後に動かすことができない。

 

 

頭や胸、腹の重さを分散できずにいるから、下腹が出ていても平気。

・腰骨や恥骨よりも、お腹が出ていませんか?
・息をしたり、息が上がると、お腹がベコベコと動いていませんか?
・骨盤が前傾していませんか?(おしりが出ている、肋が出ているも含める)

▶︎腰椎(腰)の可動域が減る、姿勢不良・適切な呼吸を取ることができない・腹圧が抜けるために体は落ちる一方。

 

 

頭や胸や腹、フトモモの重さを分散できずにいるから、膝が痛い・膝下が回らない。

・立っている脚が引けていませんか?
・おしりが出ていませんか?
・腰を突き出していませんか?
・膝下がO脚のように、外側にお肉がついていませんか?
・膝が痛くなったり、ケガをしていませんか?

▶︎股関節や膝の可動域が減る、骨盤を正しいポジションにすることができない、膝下を回すことができない。

 

 

頭や胸や腹、フトモモ、膝から足首までの重さを分散できずにいるから、足が動かない。

・足指が丸まっていませんか?
・「甲」は、以前より高くなっていますか?
・つま先を伸ばせていますか?
・アテールやルルヴェ、動かす足がカマアシになっていませんか?
・足首が痛くなったり、ケガをしていませんか?

▶︎足首・足の可動域が減る、甲が出ない・伸びない、重さを制御できないためにカマアシになる。

 

 

当てはまるものが多い少ないが大事なのではない。

全て「主観」による判断である以上、良くも悪くも、正確な判断でないことは確かなのだから。

ここで大事なのは、”自分が当てはまるかもしれない” と素直に思えるかどうかだ。

 

 

謎解きは重さのあとで

ここで、なぜ重さの分散が必要なのか、興味深い話をしてみよう。

ぜひ、あなたの体重で計算してみてほしい。

 

ここでは、体重40キロの人をモデルにしてみよう。

 

例えば、股関節にかかっている重さ。

片脚で立つだけで「体重の約3〜4倍かかる」と言われている。

「体重そのもの」ではないことを認知しよう。

 

このモデルの場合、少なく見積もって、120キロの重さが股関節にかかっていることになる。

特に、バーレッスンは片脚になっている時間が長い。

その間、これだけの重さが股関節にかかっているということになる。

 

ちなみに、あなたが “ただ” 早足で歩くだけで、股関節には約10倍の重さがかかる。

つまりこの場合、40キロ×10倍=400キロ。

バレエではどうだろう?

早足だけでは済まされないのは、ご存知の通り。

 

立って股関節の可動域を増やしたいのであれば、この重さを動かすだけの力を使うのか、少しでも分散させて重さや圧を減らすことで負担を減らすしか方法はない。
(負担を減らし、力を減らすという意味)

 

 

甲の高さやつま先を伸ばすことについては、あなたも関心があるだろうから、足にかかる重さついても述べておこう。

特に、痛みやケガが多い場合は、よーく読んでほしい。

 

ゆっくりと歩くときに足部にかかる重さは、1歩ごとに体重の1.2倍

走っているときは、約3倍

ジャンプは、約6倍

と言われている。

 

モデルを例に取ると、

・ゆっくり歩くだけで一歩ごとに、48キロ
・走ると、120キロ
・ジャンプすると、240キロ

この重さがかかってくる。

 

普段の生活だけで、これだけの重さが足にかかっているのだ。

バレエでずっと片足になっているとき、ルルヴェで、アッサンブレで、グランジュッテで…と想像してみよう。

重さを分散させなかったら、これらが全て、あなたの負担となって、可動域を減らす原因となって襲いかかるわけだ。

 

 

自分でできる第一歩

立位で可動域を出す場合、重さの分散が必要であることは、ご理解いただけたかと思う。

では、そのために何をしたら良いのか。

「引き上げ」も大事だが、もっと直接的なことをまとめておこう。

 

①体重の流し方を知る。
②自分の段階にあった荷重方法を実施する。

バレエに関して大事になってくるのは、この2つになる。

 

ここに関しては、段階に応じた荷重方法が理想になるので、ここで述べることはできない。

最適な方法を知りたい思うなら、バレエワークショップで情報を得てほしい。

 

その上で、普段からできることがある。

それが、カカトの上に荷重することだ。

 

カカトは、体重の8割を受け止める構造になっている。

まず、普段の生活で、この構造通りに立つことができないと、他の関節に大きな負担を強いられることとなり、可動域が減少してしまう。

バレエレッスンでの荷重は、この「カカトに荷重できること」が前提となってくる。

前提なくして本題に進んでも、思ったような効果を得ることはできないのだ。

 

街中でふと立ち止まったとき、ガラス越しに確認してみよう。

 

ここに立てても、重さの分散とまではいかないが、重さによって足部前方(つま先寄り)に荷重しているときのような、他の関節に重さをかけることが減る上、バレエで必要とされる筋発揮をすることもできる。

つまり、生活の中でエクササイズができるということ。

 

即席ラーメンのように、すぐ、簡単にできるものを求めたがる気持ちは理解できるが、それだけでは手に入らないものがあることも事実である。

むしろ、”すぐ、簡単に手に入らないもの” だからこそ、価値が上がる。

 

さあ!あとは、あなたがやるかやらないかだ。

1日1回でも、カカトの上に立つことを気をつけるのか、放棄するのか。

きっと、あなたなら「1日1回からやってみよう!」と思ってくれるだろうと、期待している。

 

 

●あなたの段階は?荷重の方法と「甲」の張り方
▶︎https://juncotomono.info/program/20210714-19-load-instep/

 

●バレエに必要な可動域まで広げる
▶︎https://juncotomono.info/program/20210623-16-stretch/

 

 

今日は、おうちの姿見で
1回だけ観察してみよう!

おニャーさんより

 

著者おニャー

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