取り返しがつかなくなる前に。

1日でも、1秒でも急ぐべきことがある。
人はいつからでも成長はできるが、時間を取り戻すことはできない。

 

バレエ上達への第一歩

 

「人はいくつになっても成長できる」と言います。
「遅すぎることはない」とも言います。

確かにおっしゃる通りでしょう。

10年後のあなたでも成長はできる。
何かにチャレンジするのに、遅すぎることはない。

しかし、今のあなたと、10年後のあなたでは違います。

 

成長するというのは、その時の自分よりもよくなるという意味であって、過去の自分よりよくなるという保証はありません。
つまり、こういうことです。

あなたは「バレエが上手になりたい、上達したい」と思ったとします。

今、体つくりやバレエに対しての理解を深め取り組んだ11年後と
10年後にそう思って1年間必死に頑張って迎えた11年後。

1年間、必死になって頑張ったことで、10年目よりも遥かに良くなっているかも知れません。
ただし、11年前に始めたあなたには、10年後にスタートさせたあなたは、必死になっても追いつかないことが増えていきます。

年数の問題ではありません。

私たちは生きている以上、生まれた瞬間から「老いる」ことと背中合わせにいます。
そして、大人にとってこの「老いる・老化する」という現象は、努力が実るのか否かにまで問題は大きく発展します。

特に、バレエという身体を用いる事柄に関しては、1日1日老いていく私たちにとって、1日でも、1秒でも遅らせてしまうと深刻な問題も生まれます。

例えば、足関節の柔軟性は生後2歳までの指数に比べると、10歳でさえはるかに低下してしまいます。
つまり、すでに幼児期から柔軟性の衰えと戦わなくてはなりません。
そして、年齢ごとの可能性を十分利用しなければなりません。
子供と大人が同じ方法では、可能性を失うこととなりかねません。

柔軟性というのは、開脚をどれだけできるかといった類のことではなく、運動に対しての必要な柔軟性のことを指します。

バレエのレッスンをする間、常に最大の柔軟性を用いるわけではありません。
ただし「柔軟性の予備」は、大人では特に必要です。
それは、効率的に動作・運動をするための条件だからです。
動作をするのに十分な柔軟性が確保できなければ、余分なエネルギーを発生することとなります。
そして「予備」があることで、要求される動きを身につけやすくし、怪我も少なくなることを忘れてはなりません。

バレエで求められる柔軟性とは、静止した状態ではなく、動作において必要なだけ関節を動かすことができる、大きな振幅度を求められる動きに対応できる、関節が「ノーマルに」働くことができることであることを留意しなくてはなりません。

柔軟性の「退縮」が著しく進むのは、中高年と初老期であると言われています。
何もしなければ、柔軟性は失われていく一方です。
例え、理想的な柔軟性が手に入ったとしても、維持するには「退縮」と戦わねばなりません。

本来、バレエをするのであれば(それが趣味だろうと、美容目的だろうと、プロ志願であろうと関係なく)必要な柔軟性を確保した上で始めなければなりません。
これらは一般的にいう「ストレッチ」「カラダを柔らかくする方法」などとは、到底異なることを予めお知らせしておきましょう。

筋力についても同様のことが言えます。
筋が発達しやすい青年期は最小限度の労力と時間で済みますが、私たちはそうではありません。

筋力とは「筋肉がつけば良い」という類のものではなく、瞬発力・スピード、筋持久力など様々な筋力のタイプを押さえていなければ、バレエ自体に対応できるものではありません。

 

 

JBPでは特に大人からバレエを始める場合、1日、1秒でも早く「体作り」に取り組むべきと考えます。
できれば、バレエを始める前にすべきことです。
今からでも始めなければ、よくなることは絶対にありません。
一年後では取り返せないこともあります。

全てのプログラムでは、部分的な受講をすることもできます。
バレエ歴が短い初心者、ステップがわからない人でも、体作りだけは今すぐ始めなければ、体もバレエもよくなることはありません。
これからバレエやダンスを始めたい人は、できればレッスンをスタートさせる前に、体作りをスタートさせましょう。

ここでいう「バレエのための体作り」とは、一般的な筋トレやトレーナーの下に行うトレーニングとは異なります。
やらないよりは良いですが、直接バレエやダンス、身体機能の改善に繋がるほど計算されていません。
筋肉をつけるだけなら、いくらでも方法はあります。
しかし、筋をつけること=機能改善ではありません。

 

 

あなたは、あなた自身を放っておくこともできます。
バレエが上手にならないのは、ここが原因ではないと思い込むこともできます。
いつか上手になると、妄想を抱くこともできます。

そして、あなたはそうしたことを実行する権利を持ち合わせています。

ただし、それはあなたが選んだ道です。
誰かに押し付けられたのではなく、あなたが決断したこと。
3ヶ月後、半年後、一年後、10年後、取り返しがつかない自体になっていたとしても、老いと共に失うものが大きくても、自分で責任をとるべきです。

一方で

来週から、今月から、日常生活で必要な、かつ、バレエをするにあたり必要不可欠な体作りをすることによって、今よりもノーマル機能を兼ね備え、バレエに適した体で、バレエ自体の上達につなげることを選ぶ権利も持っています。

 

もう一度言います。

1年後からでも、人は成長できます。
ただし、その時点からという意味であり「今よりも」ではありません。
レベルが今よりも上がることとは違います。

下げることも、上げることも、あなたが権利を持っています。

 

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