おニャーさんの気ままにエッセイ。
今日も気楽にお読みください。
日々の生活の中で、やらなきゃいけないことがあります。
お仕事だったり、家のことだったり、内容は人それぞれでしょうけれど、やりたかろうとやりたくなかろうと、自分の気持ちに関係なく、やらなきゃいけないこと。
一方で、やらなくてもいいこともあります。
例えば、お掃除だったり、料理だったりだと、SNSなどで「これをやめてみた」なんてものを目にすることがあります。
やりたくないけれど「やらなきゃいけない」と、無意識に思っていた。
やるのをやめたら、意外と困らなかった。
それどころか、今までより快適になった。
そんなところでしょうか。
一方で、辞めたくても、やめられないものもあります。
嗜好品と呼ばれるものは、その最たる例でしょう。
お菓子は、食べなくてもいいものなのにやめられない。
スマホを、必要以上にダラダラ使ってしまう。
やりたいものにも、やりたくないものにも、それなりの“事情“があるってものです。
本当に必要なのかどうかは、自分自身に“事情聴取“しないとわからないし、そうしたところでわからない場合だってあります。
それは、さておき。
「バレエが上手になりたい」
特に、「上達と言うより、上手になりたい」という場合、やらなきゃいけないことが膨大に増えてしまいがちです。
こと、バレエという分野においては、その傾向がとても高い。
やらなきゃいけないことが多すぎて、中途半端になってしまう場合も多い。
さらには、上手になりたいのならば、レッスンにいけない自宅にいるときだって、ストレッチやエクササイズ、動画をみて研究…と目一杯詰め込んでいる人もいるでしょう。
それが、楽しくて、充実しているのならいいのです。
ただ、心のどこかで「やらなきゃいけない」と思うのならば、やるべきこととやらなくていいことを振り分けてもいいのではないかと、個人的には思います。
大人になってからバレエを習っている人は、もしかしたら、バレエダンサーやバレエ教師が日々バレエのことばかりしているのを見て「そこまでできない」と思うのかもしれません。
ですが、彼らはそれが仕事であり、仕事の一貫として、そうしたことをできる環境なり状況にあります。
そうでない方はどうでしょう?
お仕事で1日の大半の時間を消費し、疲れも出て、その上で家事をやったり、明日の準備もしなきゃいけない。
スタジオに長い時間いるわけではあるまいし、ストレッチやエクササイズをする環境を自分で作らなきゃならない。
もちろん、健康を害するような問題を抱えているのであれば、面倒でも、疲れてても、一時的にやらなきゃならない場合もあります。
何もかも放って置いていいというわけではない。
かといって、なんでも欲張って、全てが中途半端でいいというわけでもない。
個人的には、そんなことを思う時が、定期的にあります。
JBPで1ヶ月分の体作りをしましょう、だとか
「いくつも課題を言ったけど、1つ選んで決めよう」と言う時があるのは、こうしたことを思う背景があります。
エクササイズにしても、ストレッチにしても、「これは簡単だからやりましょう」と謳っていても、
「それ、結構お家広くないとできないな」とか
「仕事にしている人には簡単でも、毎日疲れている人にとってはきついんじゃないかな」と思うことが多いものです。
だから、普段取り入れるストレッチやエクササイズの紹介は、できるだけ「何もしなくていいもの」をチョイスするようにしています。
・立つだけで、筋出力をする
・座り方で、ここを活動させる
・呼吸で、ここを引き締める
動くにしても、できるだけアクションが少ないものを。
その代わり、ワークショップでは、ここだからできることにチャレンジしてみる。
指導者がいるからこそ可能な、ボディエデュケーションをする。
その人の能力を、できるだけ引き上げる。
そうしたことは、常に考えて構成しています。
やらなきゃならないことを減らしてみる。
もしくは、代替案に変えてみる。
それは、サボっているとか、努力が足りないだとか、そう言うことではありません。
客観的にみて、取捨選択できていると言うこと。
大人だからこそ、できるアクションなのではないかと、個人的に思うのです。

お読みいただき、ありがとうございました!
