引き上げながらプリエする。
頭ではわかっていても、感覚的には掴みにくいものです。
相反する言葉に対応するための感覚をつかみましょう!
プリエで膝を曲げると、【物理的には】体の位置が下がります。
なのに、先生からは「引き上げて!」の声。
何をしたらいいのか、何を求められているのか。
あなたは“理解しています!“と、胸を張って言えますか?
実際問題こういうこと
流れを確認、これを目指します!
- プリエをするということは、膝を曲げるということ
- 膝を曲げると体の位置は下がる
- 一方で、力は天井方向に働いている
そもそもプリエというのは、どのような動きか復習しましょう。
- プリエ自体を見せるものではなく
- プリエによって蓄積したエネルギーで
- 新たな動きを生み出す(ここが最終目的)
プリエはアラベスクやアティテュードのように、それそのものを見せたいわけではありません。
エネルギーを溜めて、次の動きを生み出すことが重要なお仕事です。
- 車の外装、内装がアラベスクやアティテュード、ジャンプやトゥールだとすると
- 車のスペック、エンジンなどに当たるのがプリエです
ここで大事なことをまとめましょう。
- プリエ、膝を曲げることで、空間的な体の位置は下がるが
- 体は常に、天井方向に働き続ける
- それを可能としている力(エネルギー)を引き上げと言っている。
生卵を高いところから落としたら割れてしまいます。
ボールを高いところから落としたら弾みます。
「弾む」という動作を生み出しているのです。
プリエはボールでありたいのです。
先生がいう「引き上げながらプリエして!」とは、【あなたのプリエは生卵になっているから、天井方向に力を働かせることによってボールになりましょう】ということなんです。
体験のためのエクササイズ
引き上げながらプリエすることを体験してみましょう。
- 頭の腕に手を置き、手で頭を軽く押す
- 頭で手を押し返しながら、プリエする(膝を曲げる)
いつものように、ガクッと膝を曲げられないはずです。
ポイントは【②でプリエをするとき、頭を押さえている手の高さを変えない】ことです。
とても浅くしか膝を曲げられないのが正確。
このときの、胴体周りや頭や首の状態、膝や足首の感覚を覚えておきましょう。
両脚プリエの他にも役立てよう
- バットマン・フォンデュ
- ストゥニュー
- プリエが含まれたロンドゥジャンブ
- ピルエット前のプリエ など
引き上げながらプリエすることが必要な理由を理解しましょう。
成功体験を体に認識させ、バレエ動作にも反映させていきましょう。
- プリエの目的や意義を理解しましょう。
- 成功体験エクササイズで、体にデータを作りましょう。
ファーストステップ♪
体験エクササイズをやってみよう!
実践編:頭のポジションの取り方
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊るための基準を定めています。
この記事に興味を持っていただき、ありがとうございます。