腕の基本ポジションであるアンオー。
「肩下げて!と言われて、肩を下げると今度は「腕長く!」と言われやすいポジション。腕を長くすると、またもや肩が上がるという悪循環…
この記事では、相反する2つのサジェスチョンを両立させるための方法について、3ステップでお話しします。

ステップ1 胴体と肩の分離・独立性

胴体と四肢は繋がっていますが、好ましくない繋がり方に関しては整理したいところ。
例えば、腕を上げる度に猫背になったり、肩が上がる場合、胴体と腕を切り離す必要があります。
ここで目指すは“リカちゃん人形”のようなセルロイド人形的構造。これを実現するのにマストなアイテムは、肩の窪みです。
バレエでもエクササイズでも、肩の窪みを常に作ろうとすることで、肩関節のはまりが最適化されます。
肩の下げ方・アンディオール
2025年10月7日(火)16時20分〜18時55分
ステップ2 鎖骨ポジショニング

バレエでの腕の上げ方と日常生活での腕の上げ方は、構造的には随分変わります。
腕を上げるとき、鎖骨は上方回旋といってバウムクーヘンを作るときのようにクルクル回りますが、位置自体はあまり変えたくありません。
そうした事情もあって、最初にとった鎖骨のポジションは非常に重要です。その位置を変えないように腕を上げていきましょう。
肩の下げ方・アンディオール
2025年10月7日(火)16時20分〜18時55分
ステップ3 肩甲骨ごと動かす

肩の窪みや鎖骨ポジションがわかったら、腕を上げるときに肩甲骨も動かしていきます。
ただし、なされるがまま動かしてもいいわけではありません。前に被るなどの不要な動きを排除し、必要な分だけ動かすことがポイントです。
体の中心から腕を動かす
2025年11月4日(火)16時20分〜18時55分
まとめ
アンオーは、ピルエットなどの回転やジャンプ、バランスチェックなど、テクニカルなバレエムーブメントでもたくさん活用されます。
肩を下げたまま腕を上げる、さらに長くする。
思いの外、非日常的な動作です。しっかりマスターして、美しいアンオーを作ってくださいね!
