バレリーナの膝の伸び方は特徴的です。”膝を伸ばしているつもりなのに、バレリーナのようにキレイに伸びて見えない” 大抵の大人に当てはまることです。バレエでの膝の伸ばし方について、わかりやすく解説します。
「伸ばす」を確認
「伸ばす」とは、最も長い距離をとることです。足指を伸ばすとは「足指が最も長い状態にする」ということ。足底側でも甲側でも、距離が短くなってしまったら「伸ばす」ではありません。「膝を伸ばす」は、最も脚が長くなる状態。解釈をハッキリさせておくと、指導言語の理解に役立ちます🍎
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) June 19, 2021
当たり前のようですが、特に、膝に関しては「伸ばす=後ろに押す」になってしまっていることが、非常に多い項目です。これだと「逆方向に膝を曲げる」になってしまいます。
正しい膝の伸ばし方をしましょう。
脚を伸ばすということ
これは、バレエの特性で、基礎となることです。
【脚を引き伸ばす・長くする=脛を引き伸ばす・長くする】
とても重要ですので、覚えておきましょう!
バレエ的 膝の伸ばし方
ここでは、バレエでの膝の伸ばし方を紹介します。正確に行うことで、膝を守る役割も果たしてくれます。健康面でいえば、年齢を重ねている方ほど、重要度が高くなります。
その1:膝のお皿を引き上げる
膝のお皿を骨盤方向に引き上げましょう。
その2:つま先・カカトを遠くにする
膝のお皿を引き上げたまま、つま先とカカトを遠くに押し出します。つまり、”膝のお皿とつま先・カカトは、逆方向の矢印をつくる” ということになります。
補足
先に、カカトを遠ざけましょう。カカトが遠ざかっていない状態でつま先を意識すると、膝が曲がってみえやすくなります。
膝のお皿を動かす
膝のお皿を動かしてみましょう。くれぐれも、膝を押さないように注意してやってみます。
①目視で確認
長座になり、膝のお皿を骨盤方向に引き上げてみましょう。動いているのが確認できたらOK。動かない、よくわからない場合は、②へ。
②手で動かす
手を膝のお皿に添えて、静かに動かしてみましょう。体重の重さで膝の曲げ伸ばしをしていたり、膝を動かす機会がすくないと、お皿が固定されてしまっています。静かに、少しずつ、手で動かしてあげてから、①をやってみましょう。
膝とフトモモの関係
大人に多い膝が伸びてみえない原因の1つに、”膝が出っ張っていること” があげられます。
バレリーナの膝
よく訓練されたバレリーナの膝は、前腿と膝がまるで一体化したかのように繋がっています。
膝が、キャベツのようにボコっと出っ張っていると、膝を伸ばしているつもりでも、キレイに伸びているようにみえません。
一体化するための核
バレリーナのような前腿と膝が一体化した膝は、生まれつきのものではなく、訓練によるものです。近づくためには、膝のお皿を引き上げることを、適切に行いましょう。
まとめ
・膝のお皿を引き上げ、足部を遠ざける=脛を引き伸ばす=脚を伸ばす
・膝を伸ばす場合も、同じように行う。
[prologue step♪]
膝のお皿を骨盤方向に
上げてみましょう!