ピルエットを回るためのコツを解説します。”ただ 回っている” から “ピルエット” にしていくためにも、チェックしてみましょう。
回るだけではない
回転をできるようになりたかったら、真っ先に重視すべきは、バランスでも、脚でもなく【腕と手】です。回転が苦手な人は必ず、機能的ではない動かし方をしています。腕は長く、足と違って床に固定されていないため、ただポジションがとれただけでは不十分です。要点を押さえて腕と手を動かしましょう🍋
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) August 18, 2021
ピルエットは、回転を【含む】動作です。回転=ピルエット というわけではなく、回転に様々な要素がプラスアルファされて、ピルエットになります。つまり、回ればピルエットになるわけではありません。回転の他に必要な要素項目を揃えましょう。
ただ回るだけでなく、音楽の視覚化まで昇華させたのが「ピルエット」です。
ピルエット 6つのコツ
ここでは、回転自体のコツとピルエットとしてのコツの両方を紹介します。
1つ1つ、完璧にできるまで脳内バレエ(シミュレーション)をしましょう。確信を持てたらタイミングで、1つずつ、実際に試していきます。
脳内バレエ1:とにかく立っている
回れる人が必ずといっていいほど言うのがコレ。「立ってりゃ、とりあえず回ることはできる!」ピルエットというよりは、回転自体のポイントです。
いつもなら降りてしまうタイミングで、ほんの少しだけガマンしてみましょう。慣れてきたら、ほんの少しを少しずつ伸ばしていきます。「少しずつだと、やっぱりすぐ降りちゃう!」という場合は、いっそのこと “もう二度と降りないつもり” でやってみるのも1つの方法です。
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脳内バレエ2:カウント(回数)の数え方
回っているときのカウント(回数)の数え方には、ポイントがあります。
回る回数+1 & 着地
つまり、シングルなら「1・2 & 着地」ダブルなら「1・2・3 & 着地」になります。回り終わりで、体やカカトが落ちることを防ぎ、回転自体のリズムがよくなります。
脳内バレエ3:腕の動かし方
大人にとっては、ここが最大の難関かもしれません。ここで大切にしたいのは、あなた自身の段階を知ること。
腕に振り回されていないことに、気づいていない
⬇︎
①第三者に指摘されて「気付く」
②失敗または成功から、自分自身で「気付く」
③気付けた上で、解決するための案を試す
③がスタートと勘違いしているケースが多いですが、特に大人の場合は「身に染みて気付くことができるか」が勝負どころです。
まずは、自覚を持ちましょう。それには、どうなったら正解かを知っていないといけません。自覚が持てるようになったら、ようやく対策を打つことに移れます。つまり、腕が回転のジャマをすることなく、回ることを助ける仕事を開始するのです。
脳内バレエ4:呼吸
プレパラシオンからルルヴェに立ち上がる瞬間【すばやく・軽く・ごく短く】息を吸ったら、直ちに止めます。ピルエットをしている間は、そのまま軽く息を止めています。
息を吐くと、体は落ちます。リラックスはするかもしれませんが、そもそも、バレエ自体はリラックスすることが目的ではありません。最も避けるべき間違いは、プレパラシオンでプリエと同時に息を吐くことです。
脳内バレエ5:一点凝視しない
集中するあまり一点を見つめすぎると、頭が前に突き出てバランスが崩れてしまいます。プレパラシオンでは、頭は後ろに保ちます。
周りのボヤッとした空間が広がるまで頭を後ろに引きましょう。視野は広くとります。
脳内バレエ6:スポットの手順
スポットは、回るためではなくリズムを見せるためにつけます。バレエ以外の競技ではあるように、スポットを付けなくても回ることはできます。その上で、歯切れ良く、音楽を視覚化するためにスポットを必要としています。
スポットは【残す・返す】で構成されています。残すを意識しすぎると、頭が倒れたり、体があおられてしまいがちです。まずは、返す方を練習しましょう。頭と首をまっすぐに立てたまま動かします。意識しなくてもできるようになったら、残す方もチャレンジ。
・完璧なシミュレーション(脳内バレエ)をしてから、1つずつ試してみましょう。
今日中に、脳内バレエを2つ選んで
やってみましょう!