必要でなければ、やらない方がいい。
体力温存にもなる。
では、なぜやるのか。
それは、【必要としているから】他ならないのです。
必ず、上手になるもの
引き上げとは、引き上げようとして引き上がるものではありません。
もちろん、引き上げと言っても、バレエとしての引き上げなのか、体が正常なポジションよりも落ちているからそこまでなんとかすることなのかでは、意味が違ってきます。
ここでは、バレエに絞って解説をしましょう。
上手にならなきゃおかしい
バレエには、ルールや型があります。
これらは非常によく構成されていて、“あなたにとってのルールや型“ではなく、バレエとしてのルールや型を行うことで、次に必要なアイテムが手に入るようにできています。
つまり、バレエのルールや型を守ってさえいれば「上手になろう」と思わなくても、ある程度、上手になっていくのがバレエです。
それが、うまくいかないということは、どこかで、あなたが思っている“正しい“が、“バレエとしての正しいではない“ことを意味しています。
この記事で解説することは、メソッドやスタイルに関係なく共通していることですので、必ず、押さえる必要があります。
大人の特徴的思考
引き上げというのは、引き上がらなければならない状況にあるからこそ、引き上がるものです。
必要としていないのに、引き上げようと思っても引き上がりません。
ここが、大人からはじめた人に多い勘違いです。
引き上げれば、バレエの型になるのではありません。
バレエの型をやろうとするとき、必要だから引き上がるのです。
正しいことをしよう
バレエの型を守ろうとしない限り、体が引き上がることはありません。
もし、それでも「体が上がった!」と感じたなら、それは、誤った情報が入力されているということ。
そのままだと、あなたの頑張りが空回りするだけ。
早めに正しい情報、正しい感覚を入力しましょう。
必ず、体が引き上がる方法
どんな人でも、必ず、体が引き上がる方法は【必ず、体が引き上がる方法】をとることです。
それは、バレエの型を尊重することとイコールです。
どれを選択すると、最初に比べて体がどのくらい引き上がるのか。
イメージしてみましょう。
- 「引き上げよう」とも「バレエのルールや型を守ろう」ともしない。好きに動く。
➡︎0% - 「引き上げよう」と思って動く、結果として、型から外れてしまった。
➡︎0〜10% - バレエのルールや型を守って動く「引き上げよう」とは思っていない。
➡︎60%
解説
①これは当然です。
0%としましたが、実際には動いたことによる疲労が加算されてきますので、0%がマックス、それ以外はマイナスです。
②10%というのは、①よりかは意識している分いいかな、というところを加算した結果です。
実際には、①と②はさほど差はありません。
とはいえ、落ちたときがわかる場合は、それでなんとか食い止めようとしますから、落ちる「底」は違います。
③引き上げようとしなくても、ルールや型に沿って動いていたら、60%は確実に行きます。
これは、少なめに見積もっていますので、実際にはこれ以上になるでしょう。
ちなみに残りの40%は、クオリティアップや動きの組み合わせ難度によって変わります。
バレエか、お遊戯会なのか
アロンジェにするとき、肘の向きを変えてしまうと背中が落ちます。そして、ワキが落ちます。さらに、胴体が歪んでしまいます。アロンジェはあなたが思うよりずっと、動きに登場しているのです。都度、肘の向きが変わってしまうということは、それだけ体を落としているということ。意外な盲点です🍎
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) December 29, 2021
バレエのルールや型を守らないと、このようなことが起きて、そもそも【バレエ】になりません。
必ず、守りましょう。
セルフで確認する場合は、もっと、わかりやすい項目にしてみましょう。
- 膝を伸ばしていますか。
- 第1ポジションを通過していますか。
- つま先の位置は合ってますか。
バーレッスンでのタンジュやロンドゥジャンブだけでなく、センターレッスンでの動きにも当てはまります。
プロムナードの膝、ピケやルルヴェの膝。
アントルラッセやフェッテに振り上げる際の第1ポジションの通過。
脚を高く上げるときやアラベスクでのつま先の位置。
全て、適切な方法をとることで「引き上げよう」と必死になっているときよりも、はるかにしっかりと体が上がります。
まとめ
引き上げとは、必要だからこそ引き上がります。
引き上げをすればバレエ動作ができる訳ではありませんので、くれぐれも勘違いしないように気をつけましょう。
- バレエのルールと型を守りましょう。
- あなたの思うルールと型が、バレエとイコールとは限りません。
- メソッドやスタイル問わず、バレエとして共通していることは、必ず守りましょう。
ファーストステップ♪
形にこだわったレッスンをしよう。
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!