腕のバレエポジションでは、緩やかな曲線を描きます。
直線的な行動の腕で楕円の形を作る。
それには、ちょっとしたテクニックが要ります。
さあ、一緒に楕円を作ってみましょう!
習いたての頃に大事なこと
最初に目に入りやすい上半身。
当然、腕もそこに入ります。
ある程度のバレエ経験があれば、一定程度の腕のバレエポジションを作ることができます。
厳密ではないかもしれないし、機能的ではないかもしれない。
「なんとなく、この形」
そう、最初はこれが大事です。
見よう見まねでやってみる。
その上で、慣れてきたなら、厳密さ・機能性、そして[美しさ]を加えていきましょう。
ポジションは取れるのに、崩れてしまう
“バレエポジションとはこう” 例えば、こんなシーンなら思ったような形が作れるかもしれません。
- 静止している時
- 腕だけ動かしている時
- ゆっくりした動きの時
できているはずのに、こんなことが起きると崩れやすいものです。
- 「動作」の時
- 腕も脚も両方動かす時
- 順番に気をとらわれている時
- 課題に追われている時
こうした時に大人に表れやすいのが[肘の曲げすぎ]あるいは[肘の伸ばしすぎ]です。
さらに、曲げすぎても伸ばしすぎても、肘の向きがあやふやになりがち、肩のポジションも崩れがちです。
そうすると、直線的な腕のまま、カクカクとした形になってしまいます。
曲線的な楕円とは異なった、無機質な印象すら与えます。
これ、何かの代償運動として表れている可能性が非常に高い項目。
そう、肘を曲げすぎの人にも、伸ばしすぎの人にも共通して表れている“症状”があるのです。
大人に多い傾向
どんな機能の不足を肘が補っているのか。
それは[手首]です。
バレエでは、手首を折りません。
体の線が途切れてしまうからです。
ですが、肘から手首までと指先までが、まるで1本の棒のように手首が伸び切ってしまうと、楕円の形になりません。
手首も肘と同様、わずかにカーブを描いている必要があるのです。
▶︎手首は伸ばし切らない
▶︎手首はわずかにカーブを描いている
ところが手首の可動域が狭く、余裕を持って動かすことができないと、手首が伸び切ったままバレエポジションを取ることになります。
当然、この状態で作ると、ただ腕を出しているだけになってしまいます。
そして、わずかに手首を曲げることができないために、肘を曲げすぎたり、伸ばしすぎることで変わりをしてしまうのです。
ですから、気にせず手首の形を作れるように、可動域を確保して置くことが必要なのです。
水道の蛇口やドアノブなど、日常生活で手首を使う機会はどんどん減っているよ。
ながらエクササイズでもいいので、動かす機会を作ろう!
やってみよう!
可動域確保エクササイズにトライ。
ながらでもOK!
- 手をグーに握る
→グーできたらパーでも挑戦! - 手首を曲げ伸ばしする
→しっかり動かす。肘から手首までが動かないように固定しましょう。
まとめ
腕のバレエポジションを作る際の注意点について知ることができました。
大人に多い傾向ですので、一度チェックしておきましょう。
ここまでをまとめます。
- バレエポジションでは、肘も手首もわずかに曲げます。
- 手首の可動域が足りないと、肘の極端な曲げ伸ばしをしやすくなります。
- 手首の可動域をつけましょう。
ファーストステップ♪
次のレッスンまでに確認しておこう。