アレグロのステップ。
ジュッテやバロネ、バロテではなく、アッサンブレを先にに教わるには理由があります。
それは、大人の私たちにはぴったりな理由でもあり、適切な段階を踏めば得られるものがあるのですが…
2種類の空中での形
アッサンブレで習得しておきたい要素。
最近のバレエクラスでは、すっかり忘れ去られている風潮にあります。
とはいえ、大人の私たちにとって、バレエと体の衰え対策が一致している願っても無いチャンスが目の前にあるようなもの。
ここで一度、大事なことを整理しておきましょう。
アッサンブレの手順を確認
- 第5ポジションから両脚プリエをする。
- 片脚を横方向に伸ばす。
- 空中に跳び上がる。
- 両足が同時にプリエ、着地となる。
もちろん、前や後ろ方向のアッサンブレもありますが、レッスンでの登場が多い横方向でのアッサンブレで話を進めましょう。
“集める” 解釈の違い
注目したいのは、③空中での形です。
これには、いろいろと言いたいことがありますが、ここでは省略しましょう。
その上で、最近のバレエレッスンでは指導段階が簡素化される傾向が高いようですので、整理したいと思います。
③での空中の形は、2つに分類するといいです。
- 空中で第5ポジションに集める。
- 動作脚は横のジュッテ、支持脚はまっすぐ下に伸ばす。
①で習っている人は、「アッサンブレとは “集める”という意味、空中で集める」と習うことが多いようです。
そうすると、②だと脚を集めていないと思うことが多いようですが、そうではありません。
②の方法の場合、「着地のプリエ」で集められています。
ということで、どちらもしっかり集めていますし、アッサンブレとして間違っているということはありません。
確かに”伝説のダンサー”のレッスン風景などで見るアッサンブレは、ほとんど②だね。
①がアッサンブレとしての正解、完成形、というわけではないんだ。
アッサンブレ 段階習得の理想
どちらも間違ってはいませんが、教わる手順の理想というのはあります。
とはいえ、大人のクラスでは、さまざまなレベル・経験年数の人が混在しますから、全てを順序通りに指導できるわけではありません。
その場合は、あなた自身が情報や知識を手に入れ、整理し、不足している分を補いましょう。
必要な要素を手に入れる準備を整えることができます。
アッサンブレで身につけておきたいこと
アッサンブレを習う理想の順序は、②➡︎①です。
まずは、支持脚をまっすぐ下に伸ばす方をできるようにします。
これにより、次の要素を得ることができます。
- 床の圧し方や圧す力を学ぶ。
- 動作脚をすばやく下ろすことを学ぶ。
- 両脚の調和を学ぶ。
- 脚(足)を強くする、脚力をつける。
- 床から跳び上がる感覚を身につける。
もし、①の方法を取り入れるにしても、これらを②の方法で身につけてから学ぶことが理想です。
とはいえ、先ほどお伝えした通り、大人のクラスでは理想通りに指導をできる環境ではありません。
いきなり①で習ったまま、②を経験していないのであれば、これらの項目を別途、身につける工夫をしましょう。
最も手取り早いのは、②の方法を採用しているか、アッサンブレとして間違っていなければどちらでも良い、というクラスを受講することです。
諦めず、できることがある
本来、アッサンブレで手に入れたい基本的要素というのは②の方法で得られます。
②ができて、①に進まず、②の方法のまま。これは、全く問題ありません。
ただし、①をやっていて、②ができないのは問題です。
最も避けるべき①の例は、空中で第5ポジションを作ろうとするあまり、コントロールできずに出した脚の方に支持脚が移動してしまうことです。
②を採用しているクラスを受講できない場合
理由は分かったけれど、②を採用しているクラスを受講できない場合もあるでしょう。
特に、東京以外ではクラス自体が限られています。
そうしたケースで、アッサンブレの採用が①の場合でも、次の項目を意識的に取り組みましょう。
ただし、①を大人が正確に行うこと自体、相当、難しいことになります。
うまくいかないからといって、落ち込む必要はありません。
必要だと思ったら、エクササイズなどで脚力をカバーするなど、前向きに取り組みましょう!
①:一択しかない場合に、意識したいこと
- 第5ポジションにするとき、支持脚を動かすのではなく、支持脚に動作脚を集める意識を持つ。
- 動作脚は空を切って、空中で第5ポジションに集める。
- 支持脚は必ず伸ばす。
- トルソーが垂直なまま、支持脚だけが動作脚の方に移動しない。
➡︎トルソーに対して支持脚は、まっすぐ下に伸ばす。
(ここには、トリックがあります…)
まとめ
アッサンブレを2つに分けて整理すると、あなたに不足していること見つけ出す手助けになります。
不足しているようならば、補充することを意識しましょう。
先生に見てもらうことが一番ですが、それが叶わない場合でも、レッスンの受け方を工夫したり、意識の持ち方を工夫することで、カバーしていきましょう!
- アッサンブレで手に入れたい要素を、しっかりと認識しましょう。
- それらが手に入る方法を知っておきましょう。
ファーストステップ♪
普段レッスンでしているアッサンブレがどちらなのかはっきりさせて、作戦を立てよう!
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に向けて、本当のバレエを、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!