脚が上がらない、パッセが低い、ピルエットの形が崩れる。
共通した原因が股関節にあります。
なんだか詰まった感じがする、上げる気はあるのに思うように体が動かない。
ここは、日常生活の体のシステムではなく、バレエ用のコントロールを要します。
結論、バレエ用のコントロールが求められます。
あなたがレッスンでしているのは、日常生活の延長にある脚の上げ方。
バレエ用の上げ方を説明するのは難しいので、ここではそのヒントと姿勢をご紹介します。
知っておきたい体のシステム
脚を上げときに、あなたが“実現させたいこと“をざっと整理。
- 股関節を折るとき・曲げるとき(屈曲)
- 股関節は滑らかに転がるが
- 脚の骨が滑ることで詰まることを防ぎたい
一般的な方法で脚を高く上げることはできません。
バレエ用のオペレーションが必要になります。
ちょっと難しいですが、バレエレッスンだけでは解決しにくいことだということは、しっかり認識しておきましょう。
やってみよう
- 長座になり、良い姿勢をとる
- 両手をおしりの後ろに着き、体重をかける
- 背中をやや後ろに倒し、おしりを軽く浮かせる
このフォームでの股関節の状態を覚えましょう。
これができたら、次のステップアップをやってみましょう。
- 腕だけをバレエポジションにする
- 足(脚)をバレエポジションにする
- そのままバレエ動作をする
まずは、“股関節を折っているけれど詰まってはいない“この状況を体験し、体感をつけましょう。
ピルエットにも、グランバットマンにも
膝や腿を上げることで股関節が詰まってしまうと、さまざまな問題が発生します。
- パッセ(ルティレ)の膝が上がらない
↪︎ディベロッペが上がらない、ピルエットのパッセが低い - グランバットマンが上がらない
- 体が流れやすい
↪︎ピルエットの軸が崩れる - アラベスクで体が前に乗れない
問題は、脚を高く上げられないだけではありません。
まっすぐ立つことができない、回転で倒れてしまうなど、多岐に渡ります。
股関節に負担がかかる前に、バレエに最適で安全な方法を身につけましょう。
股関節を詰まらせないために。
まとめます。
- 日常にはない、バレエの動かし方であることを認識しましょう。
- 長座などで、コントロール入門を試してみましょう。
- 股関節に適した脚の上げ方は、片足での姿勢、回転軸など、多岐に影響を及ぼします。
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