バレエのルール。
この「ルール」がきっちりと守られた踊りは、「バレエを知ってる」と言わしめることができるだろう。
一方で、
・どんなにたくさん回れても
・どんなにたくさん脚を上げられても
ルール違反をしていたら「ただ、●●すりゃいいってモンではない!」と言われてしまうだろう。
それは、回るな!・上げるな!と言いたいのではない。
ルールを守った上でやってくださいね、ということを言いたいのだ。
逆を言えば、回る・上げるが苦手でも、ルールをしっかりと押さえた踊り方は、節度があり、マナーがよく、知的な印象を抱かせる。
子供ではない、大人だからこそ、こうしたルールにこだわりたい。
今日は、その1つを処方しよう!
バレエの流儀〜向きの変え方〜
ふとしたときに表れる
今日取り上げるバレエのルールは、「向きの変え方」。
例えば、プロムナードのように「いかにも向きを変えます!」という場合には、気を払っているかもしれない。
では、クロワゼからエファッセに向きを変えるなどに意識を払っているだろうか。
しっかりとあなたをみる先生であれば、言葉にするか否かは別として、こうしたところにしっかりと目を光らせている。
良い指導者とは、大抵、あなたとは異なる視点を持っているものだ。
つまり”あなたの気をつけなきゃ!” と、指導者の思う “ここをやってほしい” は異なることが多い。
もし、いつも一致しているのであれば、指導者としては問題だ。
自己流(指導者の意見をおざなりにすること、自分の感覚で動くこと)は、「事故流」である所以はここにある。
ご存知かもしれないが、一緒に確認しよう。
ちゃんと習ったことがない!という場合は、これを機に一緒に覚えよう!
[バレエのルールブック]
向きを変えるときは、つま先を基点にカカトを動かす。
ココが穴だった!
知らなかった!というケースでも、「知ってはいたけど、どうしてもつま先を動かしてしまう!」という場合でも、特に、大人に多い「穴」がある。
カカトを動かして向きを変えようとする。
⬇︎
上体が前に倒れる。
⬇︎
つま先を動かしてしまう。
この好ましくないループに陥りがちだ。
まず、向きを変えるとき、上体を前に倒してはならないことを認知しよう。
あとは、実行だ。
やってみよう!
バレエでの「正しい向きの変え方」を一緒にやってみよう。
ここでのミッションは、「上体を前に倒さずにカカトを動かすこと」だ。
[やってみよう]
①腰幅のパラレルに立つ。
②足首から頭までを、床に対して垂直にする。
③片側のカカトを前に動かし、第1ポジションの形を作る。
[ポイント]
②:何も意識しないと、足首から頭までが前傾しがちであることに着眼。
②:お腹や胸を突き出すことで、体が変形していないかをチェック。
③:カカトを動かす際に、膝が曲がるなどの脚の変形が起きていないかをチェック。
③:足首から脚付け根までをギブスをつけたかのように、脚全体を動かす。
まとめ
バレエでは、カカトを動かすことで向きを変える。
その際に、上体が前に倒れるなどの「変化を起こさない」。
方法がわかったら、慣れていくことに移ろう。
この手のことは、ちょっと雑でも、すばやく複数回やってみることがオススメだ。
まるで “イライラした人” のように、足と脚を動かしてみよう!
今日のミッションは、
片足5回!
できたらベリーグッド。