着地点を知って、プロセスを身につける旅へ

【大人専用バレエワークショップ】

2023年6月14日開催

▶︎ レッグアライメントとアンディオール

▶︎ ”ティルト”トルソーと片足の立ち方

ワークショップの様子

 レッグアライメントとアンディオール

まっすぐな脚は、テクニック

本当の意味での脚をまっすぐにするって、私たちにとってはテクニック!自分では「まっすぐ」だと思っていても、アライメント的には「まだまだ」というのが、私たちの脚。

ただ立つだけなのに、こんなに難しい!大変!と思われた方もいるかと思います。確かに、難しいし、大変かもしれません。

一方で、年齢を重ねる段階で、私たち自身が身につけてしまった歪みもあります。筋肉を働かせず関節に寄りかかったり、姿勢不良の習慣がついてしまったり、運動不足、筋力不足などなど。

姿勢を保つ筋肉がつけば何てことないことでも、筋力不足だと姿勢を作るだけでいっぱいいっぱいです。力みのない立ち方をするには、筋肉の力は必要です。筋肉の力がないと力んでしまいます。

上半身の姿勢をきちんと取れた上で、脚のアライメントが取れると、いろいろなことが変わります。今後も継続してまいりましょう!

*肋を閉じてまっすぐ立とう

ふくらはぎに注目

脚のアライメントを正しくとると問題点が減っていきます。そうすると、特定の「残った問題点」が表面化してきます。

とても気になったのが「ふくらはぎの向き」つまり、膝下のアンディオールです。

この日は、気をつけていたこともあり、あまり見受けられませんでしたが、足首より膝が後ろになっている状態をよく見かけます。これだと、ふくらはぎが後ろを向いてしまい、脚が歪んでしまいます。

アライメントをとった上で、しっかり意図してアンディオールしましょう。

自分自身と向かい合う時間だったと思いますが、目を背けることなく、しっかりと取り組んでいたと思います。明るく、前向きに取り組んでくれたことを嬉しく思います!

 ”ティルト”トルソーと片足の立ち方

体幹を強くしましょう!

ちょっと目立つかな?と感じたのが、股関節の可動ではなく、体幹がグニャッとしてしまうこと。こうした代償運動が入ってしまうと、本来の目的に到達するのが難しくなります。

では、どうしたらいいか。もちろん、意識するのは大切ですが、意識だけで問題は解決しません。形が崩れないようにすること以上に重要なのは、形が崩れない筋肉をつけることです。大人の場合、筋力だけでなく筋肉自体が少なすぎます。

筋肉があってこその意識。働いてくれる筋肉が不足していれば、どんなに意識しても思うような結果は出ません。

筋肉をつけましょう。まだまだ、足りません。筋肉は正しい努力でちゃんとつきます。しかも、最もシンプルな問題解決法であり、才能や資質も関係ありません。これ以上、やったことが報われるものはありません。

代償運動が発生しない身体を作りましょう。それができれば、もっと股関節にダイレクトにアプローチできます。

*代償を生み出さない身体を作る

傾きが大きすぎる原因

脚がマックスまで回り、つまりアンディオールが入るからこそトルソーがティルトするというお話をしました。そして、その“結果“を先に行いました。

今回はまず、傾きに慣れるのが課題の1つでもありました。

まず、代償がある場合は、その対応をする。その先の話として、結果として傾くのは事実ですが、その傾きが大きければいいというものではありません。

支持脚があまりにも外れていたり(寄りかかりよりかはいいけれど)全体の傾きが必要以上に大きくなっているのは、身体の位置が低い証拠です。今回は、身体が低くても傾くこと自体を体験して欲しかったのと、割と代償が多かったので言及は避けましたが、この場合の本当の解決法は、やり過ぎないことではなく、身体を高くすることです。

まとめでお話したように、傾きは、慣れないとちょっと怖く感じたりします。まずは、少しでも慣れる。ただ、それで完成ではありません。こうした課題が待っています。

1つ1つ、多角的に取り組んで、今よりもよくなるようにしていきましょう!

今回は、実際のバレエ作品で登場するような動きで確認してみました。少しでも、楽しんでいただけたなら嬉しく思います。

参考

2分33秒あたりから

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