骨盤を起こす。耳にタコかもしれませんが、本当の意味を知らないケースが多い項目です。
骨盤が起きないと何が問題なのか。
理由は1つではありませんが、身近なところで言うと、バレエだけでなく、ストレッチやエクササイズ、筋トレの効果が得にくい。同じような体型なのに、立ち姿や所作がスッキリしないなどがあげられます。
「骨盤を起こす」の正しい意味を一緒に整理しましょう!
“骨盤を起こす“ その意味
バレエで言うところの「骨盤を起こす」とは、単純にニュートラルポジションにすることだけを意味しているのではありません。
これからお伝えする内容を理解できれば、「あの先生も、この先生も言っていることは合っている。問題はその方法だ」ということに気づくはずです。
どれが正しい?
「骨盤を起こして!」あるいは「立てて!」と指示が出るとき、求められるのは、必ずしもニュートラルではないことを把握しておきましょう。
- 前傾
- ニュートラル
- 後傾
また、「〜方向に働く」といったように、ポジションではなくベクトル(力の働く方向)を示す場合もあります。
実際のバレエレッスンでは、先生によって指示が変わりやすいパーツでもあります。
「あの先生からは前傾するように言われたけど、この先生は逆のことを言っている」
この場合、先生自身が意図を持って指示をしているのであれば、どちらも正解です。
どのポジションを選択するかは、このような要素によっても変わることを知っておきましょう。
- 生徒の身体機能、運動能力、体型
- 目的やレベル、段階(フェーズ)、経験
- メソッドやスタイル
そう、ポジションとしては前傾も後傾も、ニュートラルもありです。問題はそこよりも、指定された骨盤ポジションにどうやって行き着くか?にあリます。
これが正解
前傾するにしろ、後傾するにしろ、あるいはニュートラルにするにせよ、共通しているのは「それらが筋肉の働きによって達成されるべきである」ということ。
骨盤をどう傾けるか。それは、筋肉の活動をせずとも可能です。その結果、骨盤自体の高さが足りず、タックアンダーやおしりが出てしまう状況を招きます。
【筋肉の働きによって骨盤を引き上げ、その高さで前後傾を取る】
これが、骨盤を起こすという本当の意味です。
大人が習得したい骨盤操作
まず、2つの起こし方を習得しましょう。
- 立位での後傾方向への働き
- 座位での前傾方向への働き
立位では、下腹の重さに負けて、前に落ちてしまうことほとんどです。筋肉によって骨盤を後傾方向に働かせることで、骨盤を起こしましょう。
一方、座位では、腰が落ちて丸まってしまい、骨盤が後ろに落ちてしまう傾向にあります。結果、背骨のアライメントが台無しに。骨盤をしっかり起こせるようになると、バレエ欲しい可動性や強さを獲得できるようになります。
鍵を握る腸骨筋
いずれにせよ、骨盤を起こす作業で主役になるのが、腸骨筋という筋肉です。前傾方向、後傾方向、いずれのポジションでも主導します!
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腸骨筋の出力、骨盤の立て方・起こし方を座位と立位の両方で学びます。
また、骨盤を立てたままのバレエ動作には、どんなものがあるのか、どこに意識を持ったら良いのかなどもお伝えします。
実際に体験して、筋肉によって骨盤を起こす経験をしましょう!
まとめ
骨盤を起こす。角度の問題だけではないことを、ご理解いただけたのではないかと思います。
腸骨筋の出力をして、バレエだけでなく、日常生活でも美しく立ち振る舞えるようにしましょう。高さを出す条件をしっかりクリアすることで、正しいポジショニングをしましょう。
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