4つのパターンで力の出し入れ方をやってみよう!|大人のバレエ上達

力出し入れ アイキャッチ

バレエレッスンでは、教師が「力入れすぎ!力を抜いて!力で動かないで!」という言葉を発することがあります。とはいえ、力を全く使わないわけではなく “調整” を必要としています。ここでは、力の出し入れ方(調整術)を紹介します。

前提として知って欲しいこと

例えば「指先に力が入りすぎよ、もっとリラックスして!」先生から助言を頂いたとしましょう。このとき、まずは指先だけの力をセーブすることが大切です。
よくある間違いは、指先の力をセーブしたつもりで、お腹や首といった別の部位が抜けてしまうこと。
指摘された部位以外は、出来るだけ保持するように心がけましょう。また、【セーブする部位とその他の保持】を常にセットで捉えましょう。

 

遊びながらやってみよう

この記事でお伝えするのは、根本的解決に向かうための「調整術」です。ポイントは、厳密さにこだわり過ぎるより、ちょっとざっくりでもいいから、こまめに “遊ぶ” こと。気合いを入れずにやってみましょう。
ここでは、二の腕の力コブで試してみます。

全てのルール:力コブの位置だけに力の出し入れをすること。
*他の部位でも力の出し入れが起きていないかに注意。

 

パターン1:力いっぱい 100%

100%

「これ以上、力が入らない」というくらいの力を入れて、力コブを作ってみましょう。MAX もしくは、それ以上入れようとすると、プルプルと震えてくるのがわかります。
コップに注がれた水が満杯で、あと一滴足したら溢れてしまう状態です。力を入れた状態でイメージし、脳に情報入力しましょう。

 

パターン2:「0(ゼロ)%」

0%

パターン1から、一気に力を抜いてみましょう。0% もしくは、限りなく0%にします。うまくいかない場合は、もう一度パターン1に戻り、限界まで力をこめてから一気に抜いてみましょう。
コップに水一滴も入っていない状態です。体の状態とイメージをリンクさせましょう。

注意

どんなに力を抜いたとしても、この状態をバレエでは使いません。
「抜いて!」という言葉があっても、この状態ではないことを認識しましょう。

 

パターン3:10%未満

10%

全く力が入っていないわけではないけれど、力が入っているというほどでもない。もちろん、力コブはできていないけれど、かといってダラーンとしているわけでもない。パターン2から、ほんの少し二の腕を緊張させてみます。
パターン2との違いを体感しましょう。コップに僅かに水が残っている状態です。コップの底に1ミリだけ水が張っているところをイメージしてみましょう。

 

パターン4:50% 半分

50%

4つのパターンのうち、最も難しいですがやってみましょう。
パターン1とパターン3の中間、おおよそ半分の力を入れて力コブを作ってみましょう。「半分」というのがポイントなので、”3分の2” や ”3分の1” にならないよう、半分の力加減を探してみます。
コップに半分ほどの水が入ったところをイメージしましょう。

 

レッスン外で準備しましょう

バレエレッスンは、「バレエ」自体が目的であり、力の出し入れをすることが目的ではありません。レッスンですぐに使えるように、レッスン外でできるようにしておきましょう。「力入れすぎ!」と言われたときにパッとできるようになると、その場での改善ができるようになります。
また、この記事では二の腕・力コブを例にしましたが、フトモモやおしり、お腹、背中など他の部位でもできるようにしましょう。

 

まとめ
・ターゲット以外の部位は、力の出し入れをせずに保持します。
・4パターンの力の出し入れを身につけましょう。
・「コップの水」のイメージをもち、頭からくる司令と実際の行動を近づけましょう。

Prologue step♪
3日以内に4つのパターンをやってみましょう!

 

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