キラキラと輝く、とびきりゴージャスな飾りは決まって「胸」についている。
衣装の話である。
胸は引き上げのポイントだ。
お腹や背中をがんばっても、引き上がらなかった理由をご説明しよう。
普段の生活でもできることがある。
一緒にやってみよう!
バレエの鉄則、教えます
指導者にも多いカン違い
いつも言っているが、床を押すから引き上がる。
これは、バレエの原理ではない。
バレエは「上から」。
[バレリーナの頭と首]
首を長くしようとして
・肩を落とす
・頭を押し上げる
バレエでは後者が⭕️
例えば、前者と後者それぞれ首の長さを測ったとします。全く同じだったとしてもどちらでもいいわけではありません。大事なのは、実際の長さ+[どう見えるか]
指導者でも陥りやすいワナ🍋— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) June 30, 2021
以前、こんなツイートをしたが、指導者でも陥りやすいことである。
個人的に、あまり捻くれた考え方というのは、バレエには適さないのではないかと思う理由の1つだ。
あなたには、思う存分バレエを楽しんで欲しいと思う。
故に、まっすぐな考え方でいて欲しいと願うばかり。
バレエの鉄則を知ろう!
▶︎[上から]がバレエの鉄則。
引き上げをするとき、下からの積み上げ式ではダメな理由を3つ上げておこう。
・地面、床という固定面がある。
・下を上げても、上に乗ってるパーツの重さでつぶれる。
・付け根を引くなど、前後関係が出てしまう。
▶︎3つまとめて言いたいこと。
体の下の方にあるパーツを一生懸命引き上げても、上にあるパーツが落ちていたら、結局上がりませんよ!ということ。
何もしない=変わらない、ではない
特に大人は[絶対に押さえるべき] ただ1つの項目。
▶︎胸が落ちていると、お腹や骨盤も台無し。
[胸のオペレーションを何もしない=落ちている] ということ。
地球にはご存知の通り、重力が存在するので
・”何もしない=何も起こらない” ではなく
・”何もしない=上から下へ落ちる” なのである。
お腹や背中、骨盤を一生懸命引き上げても、胸が何もしなければ “胸=漬物石” のように、単純に「重石」になってしまう。
下のパーツへの影響
▶︎お腹や背中の体感が薄い・間違う理由の1つ。
胸が重石のように乗ってしまうと、胸から下の筋が弛んでしまう。
ヘアゴムでも、輪ゴムでもあったらやってみてほしい。
ゴムの両端をゆっくり引っ張ってみよう。
一定のところまでくると、ゴムが縮もうとして抵抗する。
これが、筋が収縮するということ。
ゴムを離して弛ませてみよう。
伸び縮みが得意なゴムでも、コレでは「縮まろうとする力」が生まれず、抵抗もしない。
胸がドンッと落ちていると、胸から下の筋が弛んでしまって、活動する準備すらできないことにある。
縮もうとする距離がないのに、お腹だ背中だ、引き上げようとしても、決して引き上がることはないし、体感は生まれないのである。
ということで、ここまでをまとめよう。
▶︎バレエのルールブック
バレエでは、上に位置しているパーツから引き上げる。
下からではない。
解決への一歩
今すぐ、あなたができそうなことをご紹介しよう。
ぜひ、試して見てほしい。
胸の中に風船
日常生活からできておきたいこと。
▶︎試してみよう!
①息を吸い、胸を軽く膨らませる。
②そのまま、頭で天井を押す。
③胸郭を5ミリ程度、上に移動させる。
▶︎ポイントは “膨らみ”
ここでのポイントは、①で軽く膨らんだ胸を潰さずに、上に移動させるということ。
呼吸をするたびに、スーハースーハー胸が大きくしぼむということは、お腹もベコベコと動いてしまっているということ。
胸はわずかに動く程度。
大きく動いたら「怪しい」と疑ってみよう!
お腹や背中も?!
上に位置するパーツを高くすると、そこから下に位置する筋たちも活動開始する!
▶︎ピッ!と張った!!
[試してみよう] をやってみて、こんな感覚はあっただろうか。
・お腹が “ピッ!” と張った
・背中が “ピッ!” と張った
・腰が “ピッ!” と張った
お腹や背中や腰の筋が活動開始した証拠。
しかも、筋を長くしながら活動してくれている。
決して、縮こまっているのではない。
▶︎上から引っ張れば、長く使える。
床は動いてくれないので、下に引っ張っても限りがある。
一方で、上に位置するパーツから順に上に移動すれば、下に位置する筋も長くなって活動する。
▶︎これが、体を長く使うってこと。
もしくは、体を上下に引っ張り合うということ。
上下といっても、決して「下」ではないことを理解しよう!
●回転にも役立つ、詳しい胸の引き上げ方
https://juncotomono.info/program/20210831-11-thoracic-cavity/
今日は「試してみよう!」を
1回だけでも
やってみよう!