バレエレッスンでの「肩が上がっている、下げて」という提案に対しての適切な対処法をわかりやすく解説します。
上がっているというより
実際に多いのは、肩が上がっているというよりも【すくんでいる】ケースです。心当たりがないかチェックしてみましょう。
肩がすくんでいると表れる症状
□鎖骨に水が溜まる状態になっている
□肩甲骨が外に離れてしまっている
□背中がお休みしている
意外な落とし穴
「それ知ってる。やったことある」という場合、大抵【理解していないしできていない】
“立派な事は言えるが(たいそうな態度は取るが)実行できない(できていないことすら理解できていない)”
100万回聞いた事でもやった事でも、クオリティを求める自分次第で学ぶ事は沢山あります✨お疲れさまでした🍀
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) September 4, 2021
肩の位置は立ち姿勢や印象にまで、大きく影響を及ぼします。肩がすくんでいないのならば、対策としてではなく “クオリティアップ” のために確認してみましょう。
確認しよう
すくんだ肩を解消するには、肩幅を取ることが非常に有効です。
また、肩幅をとることで立ち姿勢が美しくなる・背中が活動することで体を引き上げられる・胸元が美しく見えるなど、良いことが満載です。
肩幅の取り方
①鎖骨のポジションを取る。
②鎖骨の延長に肩の位置をとる。
正しくできていると、体側面を鏡で見たときに胸が見え、背中がほとんど見えない状態になります。これは、肩と背中の後ろ面が並ぶためです。
一方で、背中が見えるようであれば、肩の位置が前すぎ・肩幅が取れていません。
鎖骨と肩の境目が「くの字」に折れていたら②が正しくできていません。
その場合は、肩甲骨を寄せることもプラスしてみましょう。
理由を知って認識しよう
肩を下げないほうがいい理由を知っておくことで、より強い意識が入ります。肩が落ちてしまうことは、あなたが思うよりずっと重大です。
ここでは、大人にとって適切ではない理由を3つに整理します。
首が太くなる
肩を下に落とすと、首が引っ張られてしまい外側に張り出してしまいます。結果、横幅が広がり太く見えてしまいます。
引き上がらない
肩を下げることで、背中がたるんでしまいます。そのため、体を引き上げることができず落ちてしまいます。また、体の安定性(スタビリティ)を獲得することができません。
開けない
”肩を下げる➡︎引き上がらない” これらの先には “開けない” が待ち受けています。
肩を下げる
=重さが分散されず下に蓄積される
=動きにくい
=開けない
体の可動域が足りなくて開けない場合はもちろんですが、「ストレッチでは開けるのにバレエポジションに立つと開けない」というケースは、典型的です。
自分=標準ではない
大人の場合は、適切な肩の位置より下がってしまっていることがほとんどです。つまり、本来なら肩を下げるどころか上げなくてはなりません。
レッスンでの「肩が上がっている、下げて!」というのは、単純な上下運動の問題ではないこと知っておきましょう。