この記事では、バレエレッスンで起きる先生と生徒との行き違いについて、わかりやすく解説します。指導言語を理解できると先生との意思疎通ができるようになります。
先生の指導言語には2通りある
実際のレッスンで先生が使う指導言語には2通りのパターンがあります。ここを “仕分け” できるようになることで、”やってもやってもうまくいかない” という悩みが確実に減ります。
パターン1:本当にそうなっている
言葉そのもの、そうなっていることを指摘しているパターンです。
e.g.
□お腹が出ている
□膝が曲がっている
要するに「こうなってますよ、気をつけましょう」なので、事実(ファクト)を伝えている形になります。
パターン2:そうなっているように見える
実際にそうなっているのではなく、そうなっているように見えることを指摘しているパターンです。
e.g.
□お腹が出ているように見える
□膝が曲がっているように見える
これは、「周辺環境によって、そうなっているように見えてしまっていますよ。全体を確認しましょう」という意図があります。
この場合は、先生のイメージになります。
対応が変わる
本当にそうなっているのか、そうなって見えるのかは別問題。例えば、お腹が出ているのか、出て見えるのか。反り腰なのか、そう見えるのか。指導言語は同じでも対処がまるで変わります。まずは【見える】方に焦点をあてて位置・ポジションをとりましょう。次のレッスンでは鏡をみて、どちらなのか確認🍋
— 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん (@junkotomono) October 2, 2021
どちらのパターンに当てはまるかによって、グッドな対応が変わります。そもそも、どちらのパターンかわからない場合は、【そのもの▶︎周辺環境】の順で試してみることがオススメです。
パターン1の対応
それそのものを言葉通り受け取ることが大切です。「お腹を薄くする、はみ出さないようにする」「膝を伸ばす」など。
この場合、「こっちを気をつけたらお腹が出ないのかな?」「どこかを強くしたら膝が伸びるのかな?」という間接的な発想や回り道は厳禁です。
パターン2の対応
指摘されたところ以外との関係を確認しましょう。
例えば、胸が突き出ているとお腹が出ていなくても、お腹が出ているように見えます。この場合、胸が突き出た状態でいくらお腹を凹ませても、課題の改善にはつながりません。
側面の配列を確認しましょう。
例えば、アレグロで実際に膝が伸びていたとしても、上体がまっすぐだと曲がって見える場合があります。
この場合はアレグロの背中のポジション、つまり、通常より少し後ろにする必要があります。
□どちらに該当するのかがわかると、ストレスを減らすことができます。
□それぞれに適切な対応をすることで、学びのスピードがアップします。
”事実とイメージ”先生の指導言語に対応する方法:お腹編
テキストを読んで、レッスンでのパターンをイメージしてみよう!