大切なのは、わかっている。
どうにかしたい気持ちもある。
こうしたらいい、ああしたらいいという情報も耳にしたことがある。
けれども、どうしたらいいかわからない。
私たちは、そうした方への力になりたいと活動しています。
そんなあなたへ、私たちから提案のお手紙です。
「どうも音楽に合っていないことがあるみたい」
あなたがそうした悩みを持っているなら、客観視できる能力があるということです。
これは素晴らしい能力。
あなた自身を誉めた上で、対策をしましょう。
「どうせ、だって」は禁物。
ポイント1
いわゆる音に合っていない、踊っているとだんだんズレてしまう場合の背景を知りましょう。
大抵は【どんどん速くなってしまう、突発的に速くなってしまう】傾向にあります。
- ずれていることに、うすうす気づいている
- ずれていることに、気づいていない
動きに表れたものは似ていても、前者であれば、あなたができることはまだあります。
音楽を受け取ることが苦手なバレエダンサーも少なくありません。
大丈夫、前向きにやってみましょう。
その上で、1つ目のポイントは「慌てずに、落ち着いて」という先生の言葉が出たときの意識の持ち方です。
- あなた:急に動きが速くなる
- あなた以外:周りからは慌てているように見える
- 先生:「慌てずに、落ち着いて」
この流れをイメージしましょう。
あなた自身が決して慌てているわけではないのでしょう。
その上で、動きが急に速くなると“慌てていたり、焦っているように見えてしまうもの“ だということは知っておきましょう。
先生が「慌てずに」とか「落ち着いて」と声かけをしたら「動きが音楽に対して、速いんだな」と認識できることが重要です。
ポイント2
音楽とずれやすい場合「音とり、音楽性」といった発想に偏りがちです。
それで良くなるのであれば問題ありません。
その上で、やはりバレエは体を動かすものですので【動きのコントロール】によって、サポートするのも1つの手段です。
音楽にずれやすい人は、【一定の動きを、一定の速度で、一定時間保つことが苦手】という傾向にあります。
これを少しでも解決するには、イーブンに動く練習をしましょう。
例えば、タンジュで。
例えば、ジュッテで。
特定のアクセントをつけず、行きも帰りも同じ一定のスピードで動けるように【訓練】します。
【すばやく出して静止、すばやく戻り静止】
意識して動いてみましょう。
【余談ですが…】
とある国際バレエコンクールのレッスンWS映像で、ボストンバレエの先生が出題したのが「イーブンにリズムを取るタンジュ」
ところが、受講者はアクセントをつけた動きをしてしまいます。
「ノーアクセント、イーブン!イーブン!」と言いますが、まだできません。
とうとう、何も言わなくなってしまいました。
国際コンクールに出場するような学生でも、イーブンに取ることをレッスンでしていなければできません。音楽性だけでなく、体の細部に渡るコントロールを求められる高度な技術です。
地味だけど、効果的
一定の動きを、一定のリズムで動く。
ある意味、機械的にできることが必要になります。
決して、楽しい作業ではないかもしれませんが、その先にこそ、音楽と動きが一致するという「楽しさ」が待っています。
一定のリズムで動くヒント
- メトロノーム的なもの(アプリなど)を活用する
- リズムに合わせて、手拍子をしてみる
- 手拍子に合わせて「出す・戻す」を合わせる
矯正という意味で本気でやるならば、リズム取りは音楽でやらず、メトロノーム的なものからはじめましょう。
音楽と動きがずれていることに気づいているのであれば、補正するチャンスはあります。
その場合「矯正」になります、楽しくやることとは違ってきますので、この辺りはしっかり心して取り組みましょう。
動きをイーブンに取れることは、音楽的矯正に限らず、運動能力の矯正にも役立ちます。
本来ならば、必ず、できるようにしたい項目です。
やる気があるならば、ぜひ、やってみてください。
- 矯正であることをしっかりと認識しましょう。
- アクセントなし、イーブンで動きを取りましょう。
- メトロノームなどを使って、リズム取りの練習をしましょう。
ファーストステップ♪
メトロノームの音を用意しよう!
【Thank you】
JBPでは、大人の方が最適に踊れ、かつ、今後の日常生活にも望ましい基準を定めています。
あなたが基準に沿ってレッスンすることは、バレエを愛する全ての大人に、安全で適切な基準と方法を提供することにつながります!