アラベスクと胸椎の関係。
弓形の背中だけではありません。
脚を高く上がるためには、回旋が必須です。
もちろん、腰を守るためにも。
アラベスクでの“背骨”の主役は腰ではない
一見、体を捻っているように見えないアラベスク。
実は、背骨を捻っています。
この動きを「脊柱(背骨)の回旋」と言います。
では、美しいアラベスクを作るのに、なぜ背骨の回旋が必要なのでしょう。
大まかなメリットを整理しましょう。
[背骨を回旋することで得られるメリット]
- 重さ・圧を分散し、腰に過度な負担がかかるのを防ぐ。
- 脚を高く上げることができる。
- 立体的で伸びやかなポーズを作ることができる。
高く脚を上げたアラベスクを見ると、腰で上げているように見えるかもしれません。
しかし、実際には「胸、胸椎」が主役となって動いているのです。
胸椎回旋の知識
背骨でも、胸の部分を胸椎、腰の部分を腰椎と言います。
[回旋可動域]
▶︎胸椎 30〜35度
▶︎腰椎 5〜15度
「腰を捻る」という言葉がありますが、実際には胸椎で捻ります。
ところが、胸椎の回旋可動域が足りないと、腰椎で代償運動を起こしてしまいます。
まずは、アラベスクやバレエ動作に必要な十分な可動域を確保しましょう。
可動域が足りないと、正しく動くことはできません。
ということで、まずは胸椎の回旋可動域をつけましょう!
胸椎の回旋エクササイズ
[フェーズ1]
- 2番ポジションに立ち、腕は胸の前でクロス
- 骨盤は正面のまま、顔と胸を捻る
[フェーズ2 ]
- 2番ポジションに立ち、腕は胸の前でクロス
- 骨盤と顔は正面のまま、胸だけ捻る
フェーズ1は、顔の向きを先行することで、胸椎の回旋をしやすくなります。
可動域が足りない場合は、こちらからはじめましょう。
フェーズ2は、顔の向きを変えることをの手助けなしで胸の捻りを出す練習です。
いずれも、肩がかぶる、背中が丸まってしまうなど、姿勢が崩れないように注意しましょう。
最初はとにかく動かしてみるところから。
ある程度動けるようになったら、肩を水平に保つことなどをプラスしていこう♪
まとめ
胸椎回旋がアラベスクにもたらす役割、重要性がわかりました。
ここまでをまとめましょう。
- アラベスクでは、背骨は回旋をしています。
- 回旋を加えることで、見た目に美しいだけでなく、安全性を高めます。
- 主な回旋場所は胸椎です。可動域を確保しましょう。
ファーストステップ♪
次のレッスンまでに回旋エクササイズにトライ!